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初心者でもわかる動画マニュアルの作り方とおすすめツールの紹介

マニュアル
2020.12.04
和田 薫帆


※画像はイメージです

業務フローの伝達や新人育成のために動画マニュアルの導入を検討する場合、ネックとなるのが動画作成の敷居の高さです。初心者でもクオリティの高い動画を作れるのか懸念を抱えている方も多いのではないでしょうか。

実はポイントを押さえれば、スマホ1台で効果的な動画マニュアルが制作可能です。本記事では、動画マニュアルに必要な機材、作成手順と作成時のポイントなどを解説し、動画作成を手助けする便利なツールを紹介します。

動画マニュアルに必要なもの


※画像はイメージです

動画マニュアルの作成に慣れていないと、何から手をつけていいのかもわかりません。まずは必要な道具を揃えていきましょう。難しそうなイメージのある動画撮影ですが、最低でもスマホ1台とアイディアがあれば容易に作ることが可能です。

撮影用機材

まずは撮影用の機材がなくては始まりません。4K対応の高性能なカメラもありますが、要点を押さえればスマホで撮影した動画でも十分活用できます。

デジタルビデカメラ

高画質でクオリティの高い動画を撮影したい場合は、ビデオカメラを用いての撮影が向いています。高機能なカメラを使いこなすにはある程度の学習やノウハウが必要ですが、鍛錬を積めばプロ並みの動画を作ることもできます。

スマートフォン

動画マニュアル制作の目的が「育成の効率化」や「業務フローの伝達」であるのであれば、撮影機材はスマートフォンでも充分でしょう。スマートフォン搭載のカメラも現在は十分に高性能であり、撮影が容易なうえに編集もスマートフォン内で完結できます。iPhone、Androidを問わず多彩な撮影アプリ、編集用アプリが使用可能です。

撮影を補助するアイテム

撮影機材さえあれば動画は作れますが、三脚やマイク、手ぶれ防止のスタビライザーなどがあると便利です。これらの撮影を補助するアイテムについては後ほど詳しく説明します。

編集用ツール

撮影した動画を編集するツールです。PCソフトやクラウドサービスを活用する方法や、スマホアプリでおこなう方法などがあります。初心者であっても使いこなせるiMovieなどのツールがおすすめです。

動画マニュアルの作成手順3ステップ


※画像はイメージです

機材を揃えたらすぐにでも動画制作を開始できます。ここでは動画マニュアル作成の手順について説明します。

1.絵コンテを作成する

まずは絵コンテを作成します。絵コンテとは、どのようなカットをどれくらいの長さに収めるかを示した、撮影時の指針となる設計図です。絵コンテの作成方法は、手書きや専用ツールなどいくつかあります。また以下の内容を明確にしておくと作りやすくなります。

・伝えるべき要点
・動画全体の長さ ・伝えるべき要点
・撮影場所
・シーンごと、カットごとの表示時間
・テロップの内容、表示位置
・BGMの有無、挿入箇所

2.必要カットを撮影

絵コンテが出来上がったら、必要なカットの撮影に入ります。求めている構図から遠くならないよう、常にコンテを確認しながら撮っていきます。野外であれば明るい時間帯に撮影することや、作業フローの撮影ならばわかりやすいようズームを活用するなどの工夫を施すとよいでしょう。余裕があれば同じシーンを数カット撮影しておくと、編集時に比較可能です。

3.編集する

続いて撮影した動画を編集します。編集には大まかに以下のような作業があります。

・映像をトリミングする
・映像に音声をつける
・映像にテロップを挿入する
・ワイプや転調をつける
・エフェクトを施す

慣れないうちは過度なエフェクトやレイアウト設定にこだわるよりも、シンプルで見やすい動画を意識すべきです。各カットの長さや音量バランスに違和感がないか、編集した映像を確認することでクオリティが上がります。

動画マニュアル作成時のポイント

続いて動画マニュアル作成時のポイントを解説します。

スマートフォン撮影は横向きで

スマートフォンで撮影する場合は縦向きではなく、横向きで撮りましょう。縦向きで撮影すると完成時に左右に余白ができてしまいます。横向きであれば編集、他のデバイスとの共有がスムーズです。
そしてスマートフォンで撮影する際は、片手ではなく両手でもち、脇を締めて撮影しましょう。三脚やスタビライザーを活用すれば動きながらの撮影も可能です。

手ぶれに気をつける

慣れていない人が撮影するとき注意したいのが、手ぶれです。動きをつけるときにカメラだけを振ってしまうと手ぶれが起こって見辛い映像になります。カメラを動かすときには体ごと移動するよう意識すべきです。

「引き」と「寄り」の映像を意識する

引きの映像と寄りの映像を組み合わせることで、わかりやすい動画が作成できます。とくに手元の作業を撮影する場合は、引きの映像だけでなくズームした映像があると伝わりやすいでしょう。スマホにも高性能なズーム機能がついているので、随所で活用したいところです。

誰が見てもわかりやすい内容か

動画マニュアルは誰が見てもわかりやすいものが望ましいので、直感的に理解できるかを意識して作るべきです。具体的には「どの年代が見ても理解できるか」「未経験者にも理解できるか」「日本語がわからなくても理解できるか」をチェックしましょう。

動画作成に便利なツール

動画マニュアル作成時にはツールを利用するとスムーズです。ここでは6つの便利なツールを紹介します。

1.iMovie

iMovieはApple社純正の動画編集アプリで、iPhoneで使用することができます。iPhoneで撮影した映像をアプリ上で開き、トリミングからテロップの作成、ワイプの設定までワンストップでおこなうことが可能です。Androidでは使用できませんが、同様の編集アプリがいくつもあるので、利用することで編集が容易になります。

2.スタビライザー

スタビライザーを使うと動作に影響されず水平を保つことができます。動き回りながらの撮影や水平を保ちにくい場合も、スタビライザーを導入するとクオリティが下がりません。

3.スマートフォン用マイク

音声を別録りする場合や音質にこだわりたいときは、スマートフォン接続型のマイクを用いると高音質な音声データを確保できます。ピンマイク型のものやスマートフォンに装着して集音するタイプなど、用途に応じて使いわけましょう。

4.三脚

定点撮影時に手ぶれを防止するなら、三脚は心強い味方です。高さを1m以上に調整できるものや、リモコン操作できるタイプがあり、撮影を手助けしてくれます。ネットで手軽に購入できるので、定点撮影が多くなりそうな場合は検討してみてはいかがでしょうか。

5.AviUtl

AviUtlはPCでの動画編集に長けている無料ツールです。ソフトを導入するだけでトリミングからテロップの挿入、音声との組み合わせまで多彩な機能を使って編集できます。動画のボリュームが多い場合などスマホでの編集に限界を感じたら活用すると有益です。

6.Adobe系ソフト

プロの動画クリエイターが用いることも多いAdobeのソフト。動画をシークエンスごとに高度な編集が可能となるAdobePremiereやスタイリッシュなエフェクトを作れるAfterEffectsは、編集に用いることで大幅なクオリティアップを期待できます。
ただ多機能な有料ソフトであるため、使いこなすには勉強と購入費用が必要です。初心者はよく考えてから導入すべきツールでしょう。

動画マニュアルは進捗管理も肝心!専用プラットフォームの利用もおすすめ

ここまで動画マニュアルの作成手順と作成にあたってのポイントを説明してきましたが、動画マニュアルは作成後の運用も重要です。閲覧の進捗を管理したり、学んだ内容をどれくらい理解しているのかを把握することで、初めて効果のほどがわかります。

動画マニュアル作成プラットフォームshouinは、閲覧者の進捗管理やチェックリストなど多彩な機能がついているため、効果的な人材育成の手段として注目を集めています。導入企業の事例ページでぜひshouinの有用性を確かめてください。

まとめ

動画マニュアルはスマートフォン1台から作成可能です。絵コンテを作成し、必要カットを揃えて編集するという作成手順でおこないます。作成時のポイントは手ぶれを防止することや、引き・寄りを意識すること、誰が見てもわかりやすい内容になっていることなどです。

iMovieなどスマートフォン上で編集するアプリや水平を保つスタビライザー、定点撮影に便利な三脚など、便利なツールを役立てると初心者でもクオリティの高い映像を作ることができます。
作ったあとの運用も大切な要素であり、閲覧進捗管理やチェックリスト機能を利用できるように環境を整備しましょう。

著者
和田 薫帆
新卒で保育園栄養士として従事後、ピーシーフェーズ株式会社へ入社。 現在はインサイドセールスとして、顧客のナーチャリング施策やインバウンド架電、セミナー運営を中心に従事。

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