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現場力とは? 構成要素の解説と現場力を上げる5つの方法

※画像はイメージです

トヨタをはじめ、企業は「現場力」を重要視し始めています。
「優れた組織は現場力が高い」など、現場力という言葉を耳にしたことのある方もいらっしゃるでしょう。日本の経済成長期には企業躍進の原動力であった現場力ですが、労働人口の減少に向かうこれからの社会においても、重要性を増していく概念といえそうです。

本記事では、現代における現場力の明確な定義と、構成する各要素を解説したうえで、現場力を高めるための5つの方法をご紹介します。

現場力とは?

現場力とは、製品やサービスの生産場所において、携わるスタッフが自らの判断で課題を発見し改善・解決を図るような、長期的サイクルでの運営力を指します。これは、さまざまな大企業の幹部を歴任し、現在は株式会社ローランド・ベルガーの日本法人会長である遠藤功氏が、2004年に刊行した著書「現場力を鍛える」によって提唱した概念です。

遠藤氏は現場力を「ひとことでいえば問題解決力」と述べていますが、国内外のビジネスシーンにこの言葉が広まるにつれ多くの解釈が生まれました。現場力は現代のビジネスシーンにおいても有用な考え方であり、今後人材不足が加速するとさらに重要度が増すといえるでしょう。

現場力の構成要素

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現場力は、課題を発見して改善策を考えることからスタートします。課題発見から改善するまでの過程をサイクル化や制度化することで、長期的視点で運営することが重要です。これらがスムーズにおこなわれると現場力が発揮されることになります。

では現場力を発揮するためには何が必要なのか。能動的に課題を発見して改善を繰り返すために必要な構成要素を、これからご紹介します。

個人のスキル・ノウハウ

もっとも重要な現場力は、現場に携わるスタッフひとりひとりのスキルやノウハウです。たとえば、エンジニアや職人の技術、管理職のマネジメント力、そして問題を発見するためのアイディアなどがあります。

「現場」とは生産工場やサービスの提供現場だけではなく、製品やサービスが生まれる過程すべてを含みます。ですから経理スタッフの事務処理スキルや、スタッフからの改善アイディアなども現場力の構成要素となるのです。

指示されたことだけをこなすのではなく、自ら進んで問題を見つけ能動的に改善しようと取り組む「姿勢」や「モチベーション」を備えた人材が、現場力の核となります。それゆえに現場力に必要な個人のスキルやノウハウとは、技術・知識・姿勢の総合力だといえるでしょう。

組織・チームの生産能力

いくらスキルの高い個人が集まっていても、チームとしての生産性が低ければ現場力にはなりません。そして、組織内のチームワークや円滑なコミュニケーションも不可欠です。同じベクトルに向かってスタッフや外部組織などを巻き込むことのできる組織は、問題解決までのスピードも早まります。

・それぞれの持ち場で課題発見のノウハウが共有されること
・改善点を発見したスタッフが、上長や同僚へ的確かつ迅速に伝達できること
・情報の受け手がすぐにアクションを起こせること

この流れをスムーズにおこなえる組織ほど、現場力が高いチームとして活躍できるでしょう。

人材育成力

現場力の向上には、技術・知識・姿勢の個人的スキルと、組織においてのチームワークを発揮することが求められます。そのためには、組織内での人材育成が欠かせません。
新入社員や部署移動などでチームに新加入したスタッフがこれらのスキルやノウハウをスピーディーに身につけることが、組織力の底上げには重要です。

同じレベルのスタッフを育成するために、2年かかるのと1年で済むのでは生産力に差が出るため、新しいスタッフを短期で即戦力化するためのサポートをおこなうことも、現場力における重要な構成要素のひとつです。

現場力を重視した制度

現場力を意識させるためには、制度や仕組みの設計段階から工夫してあると効果的です。定期的にアイディアを募る報告制度や改善につながる意見を評価する制度などがあれば、現場力が浸透しやすくなることでしょう。

現場力を高めるために必要な5つのこと

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現場力とは個人、組織、育成力、制度の4つから構成されています。では、実際に現場力を高めるために必要なものとは何なのでしょうか。主な5つの要素について見ていきましょう。

1.従業員の定着

問題解決能力は、資質だけでなく経験によっても積み上げられていくので、社員の定着率を高めなければ現場力も向上しません。そのためにも、優れたアイディアを発案できるスタッフに長く働いてもらえるような環境の整備が必要です。
組織に蓄積されたノウハウの継承には、それをおこなうスタッフがいなければ途絶えてしまい、組織の存続も難しくなってしまいます。

2.従業員のモチベーション

スタッフが進んで解決策を見つけ、改善しようとするためにはモチベーションが必要です。仕事に対する意欲が低ければ、指示を待つだけの働き方になってしまい、自ら考える力は育ちません。
現場力を高めるためには、スタッフのモチベーションを維持・向上させるための仕組みや意識づけが重要です。1on1ミーティングやタレントマネジメントシステムなどを用いて、定期的に正当な評価をおこなうなど、モチベーションアップにつながる施策を実施すると良いでしょう。

3.コミュニケーションの最適化

問題解決の過程では、他部署や上長との連携など、さまざまなコミュニケーションの機会が訪れます。常に活発なコミュニケーションが行われる現場には、自分の意見を伝えやすい空気感が生まれるため、現場力も高まります。

4.スピーディーな人材育成

能動的に働く人材を早期に育成することもポイントです。新しいスタッフの即戦力化が早ければ早いほど、現場力向上にもつながります。目標を定めて計画的に育成プランを作成し、実施することが重要です。
近年はさまざまな育成ツールや研修手段も登場しているので、これらを活用すれば人材育成にかける時間や経費を軽減しながら即戦力化を図ることが可能です。

5.ナレッジマネジメント

現場力は、組織のもつ知恵(ナレッジ)に大きく影響されます。近年はスタッフや組織内に蓄積される知識・知恵をスタッフ間で共有し、財産として管理する「ナレッジマネジメント」の意識が高まっています。
技術やアイディア・ノウハウをスタッフからスタッフへと伝え、一元管理しながら有効活用することが、現場力向上につながります。

まとめ

現場力とはサービスや商品の生産場所に携わるスタッフが、自ら課題解決する力のことで、現場力のある組織には技術と知識、姿勢の3要素を兼ね備えた人材が欠かせません。こうした個々の人材に加え、チーム内での連携や人材育成、制度の充実が現場力の構成要素になっています。そのため、スタッフの定着率とモチベーションアップ、コミュニケーションの最適化、人材の即戦力化、ナレッジマネジメントといった方法で現場力を高めることが可能です。

現場力は、経営者側が働きかけることで効果的に鍛えることができるもの。鍛える手法はさまざまですが、計画的な現場力向上策のひとつとしてツールを活用することもおすすめです。動画トレーニングに特化したナレッジマネジメントサービス「shouin」では、スキルや知識を可視化し、新しいスタッフの即戦力化を促すことができます。この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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