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OJTとOFF-JTの違いとは?それぞれのメリット・デメリット、活用方法について解説

研修 OJT
2021.02.16
和田 薫帆

 多店舗ビジネスを展開している企業にとって、人材育成や教育で行われる方法としてOJTは一般的ですが、最近ではOFF-JTの効果も見直されてきています。

 今回は、OJTとOFF-JTはそれぞれの研修方法に適した教育内容があり、その点が異なります。OJTOFF-JTの定義や特徴、違いなどを解説し、さらに効果的な活用方法も事例と合わせて紹介していきます。

目次

  1. OJT/OFF-JTとは
  2. OJTがうまく回らない理由
  3. OJT、OFF-JTの良さを効率的に活用
  4. まとめ

 

1.OJT/OFF-JTとは

 OJTは「On The Job Training」の略称で仕事を通じた人材育成のことをいい、一般的には職場の先輩や上司が指導者として新人に教育していきます。アウトプットして学んでいく教育のことを指します。

 一方でOff-JTは「Off The Job Training」の略称で、職場外研修と訳されます。職場外研修とは、現場から離れて行われる研修やセミナーのことを指し、社内の人材開発担当の部署や外部講師が作成した内容の教育を受け、業界やビジネスの基礎、理論、原理原則といった「型」をインプットすることを目的とした教育となります。

 

OJTの特徴

 

・日常業務に直結した内容のため、実際的な能力育成ができる
・現場で行う研修のため、講師や研修室といった費用があまりかからない
・継続的、反復的な指導ができる
・技術指導に適している(例:レジ打ち、接客、機械操作など)
・教育効果の評価が可視化されやすい

さまざまな業務を行いながら教育が施されるため、より実践的な知識やスキルが身につくのと社内コミュニケーション力が高まります。また、即戦力になる人材が育つと考えられています。

 

OFF-JTの特徴

 

 一方でOFF-JTは座学のような講義形式の内容に適しています。

・多数の対象者に公平に組織的に教育ができる。
・日常業務にしばられない広い範囲の教育ができる。
・全社的なレベルアップが期待できる。
・専門家の指導により体系的で継続的な教育ができる。

 通常の業務や自社が関わる業界の情報や知識、スキルを体系的に学ぶ際には、OFF-JTが適しているでしょう。

 例えば、実際に業務に欠かせないスキルではないけれど、業界に関わる者として持っていた方が望ましい知識やスキルなどは、企業が積極的に機会を与えなければ、社員の自己啓発に対するモチベーションに頼るしかありません。

社内の人材スキルを全体的に上げていきたいと思う場合、OFF-JTなどで平等に教育機会を設けるほうがよいといえます。

 

2.OJTがうまく回らない理由

 

 

 OJTOFF-JTを組み合わせて研修を用意している企業が多いですが、Off-JTは教える内容や順番が決まっておりスムーズに運びやすい一方、OJTがうまくいかない企業が多いように思えます。

その理由として、

・担当者の時間確保が難しいため、後回しにしてしまう
・担当者に任せっきりで、周りの人間のフォローがなく長期的な視点で見ていない
OJTが仕組み化されていない
・指導が出来る適任者がいない

があります。

 OFF-JTは最低一名担当者がいれば研修を進めていけますが、OJTになると、新人社員が配属された部署ごとに指導員が必要です。指導員は通常業務プラス新人の指導となるため、時間を作って教えていくことを求められます。

 OJTに関しては仕組み化されていない企業も多く、「まずはこれだけ分かれば良いだろう」「とりあえず仕事を振ればいい」と短期間で考えてしまうことで、結果的に新人社員がただの『小間使い』の状態になってしまうことも少なくありません。

 また、人手不足や、既存社員の退職など、指導員に適した社員がいない(人材が育っていない)こともあり、OJTができないという会社も多くあります。

 

3.OJT、OFF-JTの良さを効率的に活用

 OJTOFF-JTの特徴からもわかるように、それぞれの異なる特性を活かしながら、研修計画を立てると良いことがわかります。OJTは一回限りの説明が多いため、繰り返し学習できる環境を整える事で定着率の向上も期待が出来ます。

 一方でOFF-JTだけでは、マニュアルで見たことあるレベルで終わってしまうのと、講師を招くための費用や、大人数を集めて研修を行うための準備や交通費など、企業側の負担はOJTより大きくなります。そのため、OJT等で実践する前にOFF-JTで業務知識を頭に入れて、知識を深めた状態で実際の業務を行うことで最大限の効果を発揮できます。

 ここで、OJTOFF-JTを上手く活用している企業の事例を2つご紹介します。

 

ディスカウントストアを展開している企業の事例

 総合ディスカウントストアを全国で約60店舗運営している企業で、集合研修を行うとなると、研修費の約34割が交通費になっており、コスト面での課題が主にあがっていました。

課題の内容を細かく見ていくと、

・研修コストが非常に多くかかってしまっていた
・研修として社員に教えたいことはたくさんあるものの、集合研修では時間が限られていた
・研修予算や社内スケジュールの兼ね合いで教えたい内容に限りがあった

 これらの課題を解決するために、学んでほしい内容を動画配信に切り替えたことで社員のタイミングで動画を選択し、繰り返し視聴ができるようになりました。

 結果として、これまでよりも多くの内容を効率的に学習させることができるようになっています。

 

フィットネス事業を展開している企業の事例

 フィットネスクラブを運営している企業様では、13月のスタッフの入れ替わり時期にジムトレーナーの育成に時間がかかっており、育成担当者の業務負担となった事で残業時間に繋がってしまっていたのが会社の課題としてあがっていました。

 研修対象者が複数いる場合は同じ説明を何度も繰り返す手間が発生していたため、これらを動画に置き換えて研修時間を削減するために、動画研修ツールを導入しました。

 これまで行っていた机上研修ではメモを取っていないと復習することができない状態でしたが、動画での反復学習と知識として重要なポイントがスタッフ間での共通認識を育てる事が出来るようになりました。
 導入後は、残業時間が80時間だったものを25時間まで削減した研修を行う事ができ、当初課題となっていた育成担当者の残業時間を70%削減することができました。さらにOJT/OFF-JTの研修動画を見てもらっている間に他の業務に取り組めるようになったので、本来の業務に集中する事が出来るようになりました。

 本記事でご紹介したディスカウントストア業・フィットネス事業を展開している企業以外の事例を下記ページにてご紹介しています。

 ご興味がございましたら、ぜひOJT/OFF-JTを含めた研修内容の見直しのご参考にして頂ければと思います。

導入事例はこちら

4.まとめ

 いかがでしたでしょうかOJT OFF-JTはそれぞれ特性が異なるため、習得したいテーマや内容に応じて使い分けることで、高い効果を発揮することが出来ます。

 そのコツとして動画学習を活用することで、Off-JTで事前に業務に関する知識をインプットした上で、OJTで実務に携わりながらスキルを身につけていくという流れが、今後の従業員教育の質を高めながら、効率を上げていくためのポイントになってくるという事がお伝えできていれば幸いです。

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著者
和田 薫帆
新卒で保育園栄養士として従事後、ピーシーフェーズ株式会社へ入社。 現在はインサイドセールスとして、顧客のナーチャリング施策やインバウンド架電、セミナー運営を中心に従事。

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