動画マニュアルの作り方とは?手順とポイント、無料のツールも紹介!
近年、人材育成に効果的なマニュアルとして「動画マニュアル」が注目を集めています。実際に厚生労働省からも次のような動画が公開されており、文字では伝えにくい業務をひと目で伝えられる有効なツールとして紹介されています。
引用:厚生労働省「3-2 動画マニュアル作成」
動画内では主に介護現場における生産性向上を目的とされていますが、実際には多くの現場で活用できるツールであり、ぜひ効果的なマニュアル作成にお困りの方は検討いただきたいと思います。
ところが、人材育成において動画マニュアルが有効だとしても、「社内に動画を作れる人がいない」「動画制作をどのように進めたらいいか分からない」と感じる人も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、動画マニュアルの作り方について、一から丁寧に解説していきます。まずは動画マニュアルとはどのようなものかという基本的な内容を解説した後、具体的な5つの作成ステップ、作成時のポイントなどをご紹介していきます。ぜひ参考にご覧ください。
動画マニュアルとは?
動画マニュアルとは、その名のとおり「動画形式のマニュアル」のことを指します。
一般的にイメージされるような、紙やPDF形式で作成されたマニュアルとは違い、映像(または画像)や音声、テロップ等によって作成されるのが動画マニュアルです。
また動画マニュアルは、紙やPDF形式のマニュアルと比べると視覚的に伝わりやすいといった特徴があります。人材育成への効果として具体的にどのような違いがあるのか、もう少しくわしく見ていきましょう。
紙マニュアルとの効果の違い
一般的に、動画マニュアルは紙マニュアルに比べて「学習効果が高い」とされています。
実際にアメリカの調査会社Forrester Researchが発表した内容によると、「1分の動画は180万語(A4用紙で3,000ページ以上)の価値がある」と結論づけられており、その学習効果の高さは科学的にも証明されています。
■参考:A Minute of Video Is Worth 1.8 Million Words, According to Forrester Research
また一方で、株式会社スタディストが行った調査「動画マニュアル実態調査」の結果では、実際に動画マニュアルを使用した人のうちの7割が「動画マニュアルで業務理解が進むと感じる」(とても感じる:14.8%、感じる:57.4%)と回答しています。
引用:第1回「動画マニュアル実態調査」株式会社スタディスト
動画マニュアルの種類
動画マニュアルが活きる場面としては、主に下記4つのパターン(マニュアルの種類)があります。ここでは、その4つのマニュアルの種類について、簡単な説明と動画マニュアルの活用方法についてご紹介いたします。
①業務マニュアル
業務マニュアルは、一般的によく知られる業務工程を示したマニュアルです。業務の全体像をはじめ、具体的な流れ(業務フロー)や作業のポイントなどが含まれます。
業務マニュアルといえば、たとえば「オフィス業務マニュアル」や「製造業務マニュアル」、「販売業務マニュアル」などが挙げられますが、これらはとくに「目で見て覚える」ことが重要になるマニュアルです。そのため、視覚的に理解しやすい動画マニュアルが活きるマニュアルといえるでしょう。
②営業マニュアル
営業マニュアルは、営業活動に関するノウハウを示したマニュアルです。営業活動を進めるうえでの基礎知識をはじめ、具体的な流れ(フロー)やルール(マナー)が含まれます。
営業マニュアルといえば、とくに顧客とのコミュニケーションの取り方や効果的な提案の仕方、適切な価格交渉の仕方など、文章では伝えにくいノウハウが多いのが特徴です。この点で、細かなニュアンスや雰囲気を伝えやすい動画マニュアルは営業マニュアルに向いているといえるでしょう。
③研修マニュアル
研修マニュアルは、新入社員などに向けた指南書となるようなものであり、新しい業務につく従業員のための内容を示したマニュアルです。
研修マニュアルでは「接客・接遇マニュアル」などお客様とのコミュニケーションに関する内容が多くなりますが、これらは文章だけでは簡単に身につくものではありません。相手に好印象を与える表情の作り方や話し方などは、とくに実際に目で見て・耳で聞いて身につくものです。
その点、動画マニュアルは視覚的にも聴覚的にも理解しやすく、研修マニュアルに向いているといえるでしょう。
なお、接遇・接客に関する内容については下記の記事でくわしく解説しています。ぜひ参考にご覧ください。
■参考記事はこちら
接遇とは?接客との違いや5原則などを業種別事例からわかりやすく紹介!
④操作マニュアル
操作マニュアルは、業務で使用する機械やシステムの操作方法を示したマニュアルです。具体的な操作方法をはじめ、操作することでどのような機能が働くのかといった内容が示されています。また、緊急時(トラブル発生時など)の対応についても明確に記載されていることが大切です。
操作マニュアルでは、実際に使用する機械やシステムを理解する必要があるほか、複雑な操作や手順が必要となる場面もあります。そのため、実際の映像を使用して解説ができる動画マニュアルは、現場での操作感をイメージしやすく、操作マニュアルに向いているといえるでしょう。
動画マニュアルのメリット
動画マニュアルを活用することで、具体的にどのようなメリットが生まれるのでしょうか。ここでは下記5つのメリットについて簡単にみていきましょう。
メリット1.視覚的に伝わりやすい
動画マニュアルの大きなメリットとして「視覚的な伝わりやすさ」があります。とくに接客における声色や微妙な表情の違いはテキストや画像だけで表現するのは難しいでしょう。また、ビールの注ぎ方のような技術的なノウハウについても、やはり紙の上で説明するには限界があります。
その点動画マニュアルであれば、実際の作業中の様子を動画として収めることによって感覚的に理解がしやすくなります。またOJTのように現場に限りなく近いイメージで学習することによって、実際の業務にも素早く対応できるでしょう。
メリット2.記憶に残りやすい
動画マニュアルは、「視覚」「聴覚」「言語」といった三方向の情報を含むため記憶に残りやすいと言われています。
また医学博士の本田真美氏によると、人間の認知特性(思考の好み)は「視覚」「聴覚」「言語」の3タイプがあり、人それぞれ特性は異なるといいます。これは、同じ授業を受けていても、黒板の「文字」に注目している人もいれば(視覚タイプ)、先生の「声のトーン」に注目している人(聴覚タイプ)、先生の「話の内容」に注目している人(言語タイプ)もいるということです。
■参考:【本田真美医学博士インタビュー】読む・見る・聴くを選べる時代へ 認知特性を活かしたインプットを|オーディオブック配信「audiobook. jp」公式
つまり、これらのことから言えるのは、人によって記憶の残り方には違いはあるものの、「視覚」「聴覚」「言語」の3方向から情報を得られる動画マニュアルは、多くの人にとって記憶しやすい教材だということです。
メリット3.言語に縛られない
近年では、深刻な人手不足により外国人労働者を見かけることも増えました。しかし、外国人労働者を雇うときに必ずと言っていいほど課題となるのが「言葉の壁」です。「うちでは英語で教育できる人がいないから外国人労働者を雇えない…」と諦めたことのある人もいるのではないでしょうか。
ところが動画マニュアルなら、この言葉の壁を乗り越えるサポートをしてくれるでしょう。日本語での意思疎通が難しい従業員に対しても、映像で最低限のことは理解してもらえるはずです。また、「日本語の読み書きはできないが、話すことはできる」といった従業員に対しては、とくに音声で伝えられるメリットも大きくなるでしょう。
メリット4.場所と時間に縛られない
動画マニュアルは、「時間や場所に縛られずに視聴できる」のも大きなメリットです。
紙マニュアルで起こりやすい「会社にいるときにしか確認できない」といった問題も、動画マニュアルなら、マニュアルをオンライン上で運用することで、社員は自宅にいても容易にマニュアルを確認できるようになります。予習や復習(eラーニング)の一環としても活用できるでしょう。
メリット5.コスト削減につながる
動画マニュアルは、意外にもコスト削減が期待できます。
まず、これまでオフラインで行っていた新人研修などを動画マニュアルに置き換えることで、研修費用の削減が期待できます。また、オフライン研修に費やしていた社員一人ひとりの時間的コスト(会場までの移動時間など)や経済的コスト(会場までの交通費など)の削減にもつながるでしょう。オフライン研修で外部講師を雇っている場合には、その報酬費用も削減の対象になります。
動画マニュアルの作り方5ステップ
さて、ここからは動画マニュアルの作り方について5ステップに分けて解説していきます。
ステップ①企画・構成を検討する
動画マニュアルを作る時は、はじめに「企画・構成」を作成します。マニュアルで何を伝えたいのか(What)、誰に向けたマニュアルなのか(Who)、どのような構成で作りたいのか・どのように伝えたいのか(How)などを明確にしておくとよいでしょう。
とくに動画マニュアルの第一歩は、この企画と構成が非常に大切です。固まらないまま進めてしまうと、途中で矛盾が生じたり、思うように制作が進まずトラブルの原因にもなりかねません。間違ってもいきなり撮影から始めることのないように、企画・構成は動画マニュアルの質を決める重要なポイントだと思って進めていきましょう。
ステップ②台本を作成する
企画・構成が固まったら、次に台本作成に取り掛かりましょう。台本は、どのようなカットをどれくらいの長さに収めるかを示した、撮影時の指針となる設計図です。映像と音声(ナレーションなど)、テロップのタイミングをコマごとに決めていきます。イラストやイメージ画像を使用しながら作成していくと分かりやすくなるでしょう。
なお、台本制作においては、次のポイントを押さえながら作成してください。
台本制作で明確にするポイント
- 伝えるべき要点
- 動画全体の長さ ・伝えるべき要点
- 撮影場所
- シーンごと、カットごとの表示時間
- テロップの内容、表示位置
- BGMの有無、挿入箇所
台本作成は少々面倒に思われがちですが、撮影をするうえで作業者の意識を統一させる重要な資料になります。台本がないまま撮影を進めてしまうと再撮影が必要になるケースも少なくありませんので、丁寧に進めていきましょう。
ステップ③動画を撮影する
台本が完成したら、いよいよ撮影です。撮影日はなるべく天気が晴れる日を選ぶと、映りの良い映像が撮影できます。場所が屋内であっても、なるべく日差しが入り込む時間帯に撮影するとよいでしょう。どうしても明るさが足りない場合は照明を用意しておきます。
撮影は求めている構図から遠くならないよう、常に台本を確認しながら撮っていきます。作業フローの撮影ならばわかりやすいようズームを活用するなどの工夫を施すとよいでしょう。余裕があれば同じシーンを数カット撮影しておくと、編集時に比較可能です。
また、スマートフォンで撮影する場合は縦向きではなく、横向きで撮りましょう。縦向きで撮影すると完成時に左右に余白ができてしまいます。横向きであれば編集、他のデバイスとの共有がスムーズです。そしてスマートフォンで撮影する際は、片手ではなく両手でもち、脇を締めて撮影しましょう。三脚やスタビライザーを活用すれば動きながらの撮影も可能です。
ステップ④ナレーションを収録する
動画にナレーションを入れる場合は、撮影と別で収録も行っていきます。ナレーションの内容や速度、声色の確認などは、事前の打ち合わせで擦り合わせをしておくと良いでしょう。
なお、ナレーションの速度は、YouTube講演家の鴨頭嘉人氏によると「1分あたり400文字程度が効果的である」とされています。5分の動画なら2,000文字、10分の動画なら4,000文字を目安に台本を作成してみましょう。
■参考:日本語での話し方の具体的テクニックを2つお届けします❤️ | YouTube講演家 鴨頭嘉人
ステップ⑤動画を編集する
続いて撮影した動画を編集します。編集には大まかに以下のような作業があります。
動画編集の作業内容
- 映像をトリミングする
- 映像に音声をつける
- 映像にテロップを挿入する
- ワイプや転調をつける
- エフェクトを施す
慣れないうちは過度なエフェクトやレイアウト設定にこだわるよりも、シンプルで見やすい動画を意識すべきです。各カットの長さや音量バランスに違和感がないか、編集した映像を確認することでクオリティが上がります。
動画マニュアル作成のポイント
動画マニュアルを作成する際には、下記のようにいくつかポイントがあります。より良い動画マニュアルにするためにも、ぜひ参考にしてください。
ポイント1.ターゲットを明確化する
動画マニュアルの制作を始める前に、ターゲットを明確化することは重要なポイントになります。ターゲットによって、マニュアルに落とし込む内容や伝え方が変化するためです。専門用語などの使い方もターゲットによって変化するでしょう。
また、動画マニュアルは誰が見てもわかりやすいものが望ましいので、直感的に理解できるかを意識して作るべきです。具体的には「どの年代が見ても理解できるか」「未経験者にも理解できるか」「日本語がわからなくても理解できるか」をチェックしましょう。
ポイント2.画の長さに注意する
動画マニュアルを作成するうえでは、動画の長さも注意すべきポイントです。動画が長すぎると視聴者の集中力が途切れ、飽きさせる原因となります。反対に短すぎては、動画の中身が薄くなり伝えたいことが十分に伝えられなくなってしまうでしょう。
1動画あたりの尺の長さは、30秒~120秒(2分)、長くても300秒(5分)以内に収めると良いと言われています。実際に行われた調査によって、2分ほどの尺の動画が最もエンゲージメントが高くなったと報告されています。
ポイント3.撮影環境を整える
動画を撮影する際には撮影環境にも配慮するのがポイントです。撮影場所は屋内であれば明るい場所を選び、出来る限り日差しが入り込む時間帯がベストです。照明を使用するときも、暗すぎない/明るすぎないように注意しましょう。また、周りの環境音で音声がかき消されないよう、事前確認も必須です。
さらには、動画撮影のためのカメラ(スマートフォンでも◎)や三脚、照明などの撮影機器を整えておくこともポイントの一つです。
とくに、慣れていない人が撮影するとき注意したいのが、手ぶれです。動きをつけるときにカメラだけを振ってしまうと手ぶれが起こって見辛い映像になります。カメラを動かすときには体ごと移動するよう意識しましょう。必要に応じて三脚を使用するのも良いでしょう。
ポイント4.適切なカメラワークで撮影する
撮影をする際は、カメラワークにも気を配ると、より伝わりやすい動画が撮影できます。
とくに引きの映像と寄りの映像を組み合わせることで、わかりやすい動画が作成できます。とくに手元の作業を撮影する場合は、引きの映像だけでなくズームした映像があると伝わりやすいでしょう。スマホにも高性能なズーム機能がついているので、随所で活用したいところです。
ポイント5.テロップ・図解を上手く使う
動画マニュアルにおいては、テロップや図解を上手く使うことでより分かりやすいマニュアルを作成できます。
とくに動画内での重要ポイントや映像だけでは伝わりにくいポイントを示すときはテロップを積極的に使用するとよいでしょう。一方で、作業手順の全体像を示す必要がある場合や映像撮りが難しい場合は、図解を活用するのも一つの方法です。
動画マニュアル作成に便利なソフト・ツール
動画マニュアル作成時にはツールを利用するとスムーズです。ここでは、動画マニュアルに使える無料ツールを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
iMovie
iMovieはApple社純正の動画編集アプリで、iPhoneで使用することができます。iPhoneで撮影した映像をアプリ上で開き、トリミングからテロップの作成、ワイプの設定までワンストップでおこなうことが可能です。Androidでは使用できませんが、同様の編集アプリがいくつもあるので、利用することで編集が容易になります。
Windowsの標準アプリ
Windowsのパソコンをお持ちの方は、Windowsに標準搭載された無料の動画編集ソフトの活用がおすすめです。Windows10では「ビデオエディター」、Windows11では「Microsoft Clipchamp」というソフトがインストールされています。
どちらのソフトでも、動画のトリミングをはじめ、テロップ挿入、フィルター、BGMの挿入などの基本的な編集は可能です。「パソコンで動画編集をしたい」「まずは無料ソフトで試してみたい」という方はまずはこちらのソフトで試してみるとよいでしょう。
Adobe系ソフト
プロの動画クリエイターが用いることも多いAdobeのソフト。動画をシークエンスごとに高度な編集が可能となるAdobePremiereやスタイリッシュなエフェクトを作れるAfterEffectsは、編集に用いることで大幅なクオリティアップを期待できます。
ただ多機能な有料ソフトであるため、使いこなすには勉強と購入費用が必要です。初心者はよく考えてから導入すべきツールでしょう。
パワーポイント
意外かもしれませんが、パワーポイントでも動画編集をすることができます。動画編集ソフトのような細かなカットなどは出来ませんが、動画のトリミング・カットやアニメーションを活用したテロップ挿入などは可能です。
また、追加費用もかからず通常のパワーポイントの範囲内で使用できるため、気軽に試せるのも良いポイントですね。「通常の動画編集ソフトはハードルが高い」「使い慣れたパワーポイントで動画編集を試してみたい」という方は試してみるとよいでしょう。
動画マニュアルは進捗管理も肝心!専用プラットフォームの利用もおすすめ
ここまで動画マニュアルの作成手順と作成にあたってのポイントを説明してきましたが、動画マニュアルは作成後の運用も重要です。閲覧の進捗を管理したり、学んだ内容をどれくらい理解しているのかを把握することで、初めて効果のほどがわかります。
また、動画マニュアルの活用状況を把握するには、動画マニュアル作成プラットフォームの『shouin+』がおすすめです。基本的な動画マニュアル作成機能はもちろん、チェックリスト機能やクイズ・検定機能、メッセージ機能、日報機能など、日々の進捗を確認するための多彩な機能が備わっています。
『shouin+』についてよりくわしく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。
動画マニュアルを活用した企業事例
それでは最後に、動画マニュアルを活用した企業事例を2件ご紹介します。
動画マニュアルで残業時間を70%削減|ココカラ本厚木店(人の森株式会社)
フィットネスクラブ「フィットネス&スパ ココカラ」を展開するココカラ本厚木店(人の森株式会社)は、ジムトレーナーの育成による残業時間の増大に悩みを抱えていました。ジムトレーナーの育成研修には約80時間かかっており、これが育成担当者の大きな負担になっていたのです。
そこで、ココカラ本厚木店(人の森株式会社)では人材育成の効率化を目指し、動画マニュアル作成プラットフォーム『shouin+』を導入。トレーニングマシンの使い方やレッスンの進め方などの研修マニュアルを動画マニュアルに置き換えました。
すると、育成担当者の残業時間は当初の80時間から25時間にまで減少。55時間の残業時間削減に成功しました。
今後はさらなる人材育成の効率化に向け、クイズ・チェックリスト・動画レビューの機能をフル活用し、知識の定着や戦力化にかかる時間の削減などの業務効率化に取り組んでいくといいます。
■詳しくはこちら
ジムトレーナー研修を動画に置き換えて、育成担当者の残業時間を70%削減!
児童教育のICT化で支援員の研修時間を50%削減|シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社
全国の企業の各種サービス、および各自治体の公共施設や学校給食等の受託運営を行うシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社は、研修機会の地域格差に課題を感じていました。運営する学童施設の拡大に伴い「支援員研修」や「保育の効率化」が難しくなり、店舗ごとの情報格差が生まれていたのです。
そこで、体系的な研修を行うための仕組みづくりを目的に、動画マニュアル作成プラットフォーム『shouin+』の導入を決定。発達障害児童への対応やアレルギー対応、いじめ防止や感性保育などといった研修内容をテーマ別で分類し、研修動画を整備しました。
すると、支援員研修が各施設で実施できるようになったことで、研修会場までの移動時間や新人オリエンテーションなどの時間的コストの削減に成功。最大で月間約50%ほどの時間を削減することができました。
これにより研修機会の地域格差が解消されるだけでなく、浮いた時間を保育や業務の時間に有効活用することも出来るようになったといいます。
また、動画は児童向けにも用意され、防災訓練や食育、職業に関する内容を動画コンテンツを通して学べるようになっています。動画は子どもたちに大人気で、学校では学べないことを学べる場として確立されつつあります。
■詳しくはこちら
まとめ
人材育成に効果的なマニュアルとして注目を集める「動画マニュアル」。今回は、動画マニュアルの作り方について、基本的な内容から具体的な作成ステップや作成時のポイントなどをご紹介いたしました。
動画マニュアルには「伝わりやすい」「記憶に残りやすい」などといった多くのメリットがありますが、一方で動画制作は決して簡単なものではありません。
本文では、効果的な動画制作をするためのヒントや自社で動画編集をするためのヒントなどを数多くご紹介しておりますので、ぜひ貴社の人材育成にお役立てください。