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アンコンシャスバイアスとは?具体例や職場に与える影響、改善方法について詳しく解説

ノウハウ ナレッジ
2025.03.21
『shouin+ブログ』マーケティング担当

近年、日本企業ではダイバーシティ&インクルージョン(多様性の容認)の重要性が高まっていますが、なかなか進展していないのが実際のところかもしません。誰にとってもこれまでの概念を手放して新しい価値観を受け入れていくことは、そう簡単なことではありません。

多様性の容認を阻む要因の一つとして、今注目されているのがアンコンシャスバイアスです。アンコンシャスバイアスは、企業の経営やマネジメントにも望ましくない影響をもたらしていると言われており、「アンコンシャスバイアス研修」を導入する企業が増えています。

本記事では、アンコンシャスバイアスの意味、具体例、問題点、チームの与える影響や悪い影響を防ぐ方法などを整理して解説します。

 

アンコンシャスバイアスとは?言葉の意味

アンコンシャスバイアスとは、「アンコンシャス(unconscious)=無意識」と「バイアス(bias)=偏見」という2つの単語で構成されていて、日本語の「無意識の偏見」「無自覚の思い込み」などを指しています。

過去の経験や知識、価値観などに基づいて自動的に認知したり判断したりするもので、自分では「偏ったものの見方や考え方をしている」とは気付いていない点が特徴です。

例えば、「雑用や簡単な事務仕事は女性や若手社員の仕事」「定時で帰る社員は仕事への情熱を持っていない表れだ」「最近の若者はやる気がない」などは、アンコンシャスバイアスの代表的な事例といえます。このようなアンコンシャスバイアスは、特定の人だけに見られるものではなく、誰もが持ち合わせています。

また、アンコンシャスバイアスを持つことにはメリットもあり、必ずしも悪というわけでもありません。アンコンシャスバイアスは過去の記憶から得られる情報をもとにし、直感的な判断を下すために役立ちます。ただし、アンコンシャスバイアスは常に正しいというものではないため、ほかの人に対して押し付けや決めつけを生み出す可能性があります。

少子高齢化が進む日本において、企業は性別や年齢、国籍などにとらわれず、さまざまな人々が働く組織を構築していかなければなりません。しかし、実際のところは、従来の考えが一部に根強く残っており、男女間の活躍の場や賃金格差、ダイバーシティの遅れが指摘されています。

今後の組織、職場、チームにおいて、アンコンシャスバイアスに一人ひとりが向き合うことが求められます。

 

バイアスとの違い

バイアスとは、日本語で「偏見」のことで、偏った見方や考え方、客観的な根拠のないままに集団や人を判断することです。一方、アンコンシャスバイアスは、自分が気づいていない、自分の持っている偏った見方や考え方のことを言います。

バイアスとアンコンシャスバイアスの違いは、事実や根拠のあるデータ、客観性に基づかないところは同じですが、アンコンシャスバイアスは「無意識のうちに」「無自覚のままに」集団や人を判断してしまうかどうかの違いがあります。

 

アンコンシャスバイアスの具体例

2010年ごろから注目されてきたアンコンシャスバイアスには、さまざまな種類があります。ここでは具体例を7つ取り上げます。

アンコンシャスバイアスの具体例

    

具体例1.正常性バイアス

正常性バイアスとは、都合の悪い情報やデータを無視、あるいは評価しないで、自らが置かれている危機的状況から目を背け、「まだ大丈夫」「いつものことですぐに元通りになるだろう」と思ってしまう心理現象を指す言葉です。

正常性バイアスにもとづく判断によってリスクへの対処が遅れ、結果的に被害をより大きなものにしてしまう可能性があります。

正常性バイアスの例として、以下のようなものがあります。

  • 災害警戒情報が出されたも「うちが壊れるわけがない」「我が家は大丈夫」と情報を無視し、避難が遅れてしまう
  • 自社の業績が悪化していても「自分の会社は倒産せずに持ち直すだろう」と根拠がないのに思い込む

 

具体例2.集団同調性バイアス

集団同調バイアスは「周囲の多くの人が同じ考えなのだから正しい」と思う偏見、刷り込みです。人間は集団で行動する際、周囲から与えられる安心感や圧力を理由に、自らの意思よりも他者への同調を優先してしまうことがあります。このため、ほかの人と同じことをすれば間違いないだろうと思い込み、逆に少数派の意見や考えを間違いだと捉えてしまいます。

こうした「他に誰もしていないから自分もしない」「周りがしているから自分もそうしよう」といった判断も、誤った行動につながるバイアスの1つです。

職場やチーム内で集団同調バイアスをもつ人が多くなると、多角的に物事を捉える視点がなくなります。その結果として少数派の意見は認められずに埋没し、有益な議論が生まれなくなり、職場の成長の機会が失われてしまうでしょう。

 

具体例3.ステレオタイプ

世間一般的なイメージなどを基に「この特徴を持っているなら他にこんな特徴もあるに違いない」と勝手に関連付けて考えてしまう真理現象をステレオタイプといいます。

性別や年齢、国籍、職業などの属性をみて、特定の特徴があるといった固定観念、思い込みによって判断することを指します。

ステレオタイプバイアスが作用すると、先入観によって判断を誤ったり、社会的に不適切な発言・態度をとったりする場合があります。

例えば、

  • 保育士や看護師は女性の仕事だ
  • この趣味は若い人のものだ
  • 外国人は自己主張が強く、協調性がない

このような偏見は、そこに当てはまらない存在をないものとする、無視することにつながってしまうため注意が必要です。

 

具体例4.確証バイアス

自分にとって都合の良い意見だけを取り上げ、都合の悪い意見を排除しようとする心の動きを確証バイアスといいます。

自分の仮説や信念、価値観などの正しさを証明する情報ばかりを取り上げて、反論する情報や意見を無視して有益な情報と認めようとしないことを指します。

この確証バイアスが作用すると、自分にとっては都合の悪い客観的・科学的な事実は否定されるため、誤った意思決定をする原因となります。

具体的には、物事を検証・調査する際に、自分の予想の裏付けになる情報ばかりを集めてしまうといった行動をとる、また、相手の血液型がA型ならば、A型の性質として特徴的といわれる「几帳面さ」に過剰に目がいき、「A型は几帳面」という前提が正しいという認識をベースに相手をみるようになるのが確証バイアスにあたります。

 

具体例5.アインシュテルング効果

アインシュテルング効果とは、慣れ親しんだ考え方や視点を優先して他の考え方や視点を見ずに無視してしまう心理現象です。

アインシュテルング効果が働くと、新しい革新的なアイディアや他者の優れた意見も軽視して受け入れない、といった弊害が生じます。

アインシュテルング効果の例として、以下のようなものがあります。

  • イレギュラーな事態が発生しても、これまでのやり方、マニュアル通りの対応の通りに行動しようとする
  • 過去の成功体験にこだわって、他のやり方や新しい方法にチャレンジしようとしない

 

具体例6.ハロー効果

ハロー効果とは、特定の目立つ特徴をもとに、全ての評価が影響されてしまうことを指します。

ハロー効果にはポジティブハロー効果(優れた特徴があることから他の面での評価がプラスに偏ること)とネガティブハロー効果(劣った特徴があると他の面での評価がマイナスに偏ること)の2つの側面があります。

好印象を持っている相手は、きっと他の面でも能力や行動が素晴らしいだろうと、実態にかかわらず高い評価を下してしまうことや、逆に悪印象を理由として相手を不当に低く評価してしまうケースもハロー効果が作用しているといえます。

以下のようなものが、ハロー効果の例としてあげられます。

  • 採用面接において、高い学歴によって、実際には業務に直結しないにもかかわらず、きっと仕事ができるだろうと判断してしまう
  • 中途採用において、大手企業出身というだけで全ての評価がプラスに傾いてしまう

 

具体例7.慈悲的差別

慈悲的差別とは、社会的に弱いとみなされる人や自分よりも立場が弱いと思う他者に対して、先回りして過度な配慮や気遣いをすることを指します。慈悲的差別によって、他者の機会を無自覚に奪ったり、相手のプライドを傷つけたりする恐れがあるので注意が必要です。

慈悲的差別の例には、以下のようなものがあります。

  • 体力に問題がないのにもかかわらず高齢者や女性には重いものを一切持たせない
  • 障害を持つ社員に対して「きっとできないだろう」「やらせるのは申し訳ない」と慈悲の気持ちが作用し、特定の業務しか与えない、あるいは特定のプロジェクトから外す
  • 女性社員に代わって残業や業務を引き受ける
  • 自分より出世が遅れている同期社員に、飲み会で奢る

 

アンコンシャスバイアスに関するチェックポイント

誰もがアンコンシャスバイアスを持っているといいます。自分自身がどのようなアンコンシャスバイアスと呼ばれる偏見や先入観をもっているのかをチェックするポイントがあります。ここではアンコンシャス・バイアスに気付くためのチェックポイントを、性別役割分担意識の固定化を例に、挙げています。

職場で、家庭で、その他の場面ごとにあなたの思い込みをごとにチェックしてみましょう。まずは、自分の無意識にあるアンコンシャス・バイアスに気付くことを心がけてみることが大切です。

ポイント1.職場

職場におけるアンコンシャスバイアスについての質問です。YESと思う項目について、本当にそうなのだろうかと、少しだけ考えてみてください。

  • 女性の上司には抵抗がある
  • 大きな商談は男性がやる方が良い
  • 組織のリーダーは男性の方が向いている
  • 同程度の実力ならば、男性から昇進させるものだ
  • 育児期間中の女性は重要な仕事を担当すべきでない
  • 事務作業などの簡単な仕事は女性がするべきだ
  • 仕事より育児を優先する男性は仕事へのやる気が低い

 

ポイント2.家庭

次に、家庭やコミュニティにおけるアンコンシャスバイアスについて見てみましょう。

  • PTAには女性が参加するべきだ
  • 実の親、義理の親に関わらず、親の介護は女性がするべきだ
  • 男性は結婚して家庭を持って一人前だ
  • 家事、育児は女性がするべきだ
  • 親戚や地域の会合で食事の配膳は女性がするべきだ
  • 女性は結婚によって、経済的に安定を得る方が良い
  • デートや食事のお金は男性が負担すべきだ

 

ポイント3.教育・地域・その他

教育や地域、その他の場面におけるアンコンシャスバイアスについてのチェックポイントです。

  • 女性に理系の進路は向いていない
  • 女性には高い学歴は必要ない
  • 共働きでも男性は育児よりも仕事を優先するべきだ
  • 男性は仕事をして家計を支えるべきだ
  • 女性は感情的になりやすい
  • 女性には女性らしい感性があるものだ
  • 女性は論理的に考えられない
  • 男性は人前で泣くべきではない
  • 男性は気を遣う仕事やきめ細かな作業は向いていない

自分が同じ考えだと思う項目については、本当にそうなのか客観視して見つめる必要があります。

このように性別に関することだけではなく、年齢や国籍、学歴などによってもアンコンシャスバイアスが作用する可能性があります。チェックリストを利用することで、自分の持っている考えにアンコンシャスバイアスを認識し、それが周囲に対して悪影響をもたらしていないかを自省するきっかけになるでしょう。

 

アンコンシャスバイアスの問題点

アンコンシャスバイアスによってどのような問題点が発生するのでしょうか。ここでは職場、家庭、学校における問題点をみていきましょう。

問題点1.職場における問題点

アンコンシャスバイアスの改善は、多くの企業が課題としています。

  • 雑用は若手社員、もしくは女性の仕事
  • 定時で帰宅する社員は仕事をがんばっていない
  • 女性社員に大きな仕事は任せられない
  • 男性が育児休暇を取得するのは、仕事に対する責任感がないからだ

こうしたアンコンシャスバイアスは、さまざまな職場ハラスメントの横行の要因になり得るものです。特に上長からのアンコンシャスバイアスによって、女性だから昇進させられない、仕事を任せられないと自分のの役割を決めつけられたり、当然の権利を認められなかったりすれば、ストレスや不満、居心地の悪さを感じてしまいます。会社としての十分な対策がなされなければ、優秀な人材の離職にもつながってしまうでしょう。

 

問題点2.家庭における問題点

家庭においても、アンコンシャスバイアスがもたらす悪影響があります。

  • 家事や育児は女性の仕事である
  • 一家の大黒柱は男性であるべきだ
  • 男の子が泣くのは恥ずかしいことだ
  • 女の子は料理など家事ができるべきだ

性別に基づく役割や思い込みは、過去の経験や知識に基づいて生まれるアンコンシャスバイアスであると言えます。ジェンダー平等が浸透しつつある最近では、男女平等であろうと努力する人は多くなりました。しかし現実には、男女ともにこれまでの価値観、アンコンシャスバイアスに執着している人は少なくありません。

男性が働き女性が家庭を守る時代から共働きが当たり前となり、今では働き方の多様化が進んでいます。そのなかで性別に基づく役割の押し付けや思い込みがあれば、家庭内の不協や不和をもたらす要因となるでしょう。アンコンシャスバイアスが働くことは男性側にも女性側にも、居心地に良い幸せな家庭状況であるとは言えません。対話をすることで相互の考えを知り、相手の価値観を認めることで家庭の安心を作ることができるでしょう。

 

問題点3.学校における問題点

子供たちにとって集団生活の場である学校においても、アンコンシャスバイアスの問題点があります。

  • 赤いランドセルは女の子が持つものだ
  • 自分には学級委員の役割は絶対にできない
  • みんながやっているから、自分も同じようにやるのが当たり前だ
  • みんながやっていることをやらない人は、怠けている
  • トラブルが起きた際に、原因となる当事者を決めつけてしまう

同世代で近しい地域に住む、似かよった価値観を持つ子どもたちが集まる学校は、アンコンシャスバイアスが生じやすい場所でもあります。無意識の思い込みが原因となって行った言動によって、傷ついたり居心地の悪さを感じてしまう子どももいるのです。

また、アンコンシャスバイアスがいじめや差別のきっかけになるケースもあり、アンコンシャスバイアスによって居場所を失くす子どもたちもいるので、思い込みや意見の押し付けには気を付けなければいけません。

 

職場やチームに与える影響

アンコンシャスバイアスによって職場やチームにはどのような影響がもたらされるのでしょうか。ここではチームに及ぼしかねない悪影響について、3つ紹介します。

影響1.人間関係の悪化

アンコンシャスバイアスによる偏見や決めつけが働いた言動が現れると、職場の人間関係の悪化を引き起こしてしまうかもしれません。悪意がなくてもネガティブに受け取られる発言は誰かを傷つける可能性があり、良好な人間関係が築けなくなります。

決めつけや押し付けになる言動は人に疎外感を与え、職場のメンバー間の信頼関係が損なわれ、職場の雰囲気の悪化や組織の生産性や従業員満足度の低下を引き起こす恐れがあります。仕事へのモチベーションを低下させることにもつながっていくでしょう。

影響2.部署全体のパフォーマンスの低下

アンコンシャスバイアスの影響は一人ひとりの社員にとどまらず、チームや部署全体のパフォーマンスを低下させることにもなります。特に企業のトップや職場の管理職者がアンコンシャスバイアスにとらわれる傾向が強いと、その影響は大きくなります。

管理職など部下の評価や育成、仕事の割り当てなどの役割を担う立場の人が、無意識のままに発する何気ない言動の中には、直属の部下など立場が下の社員に対して不安やストレスを与える可能性があります。

アンコンシャスバイアスの影響が強く出ると、自分の考えに合わない提案や意見に耳を傾けなかったり、性別や人種、年齢などのステレオタイプで判断してしまうことも起こり得ます。社長や経営層の意思決定がアンコンシャスバイアスの影響を受けたものならば、企業全体のパフォーマンスを下げ、生産性の低下にもつながってしまうでしょう。

管理職のアンコンシャスバイアスは企業にとってより重大な事案となることもあります。例えば経営層による職場でのハラスメントの横行のようなコンプライアンス違反に該当する言動があれば、企業の社会的信用を失墜するような事態に発展する可能性もあります。企業のトップほど、アンコンシャスバイアスによる言動を自ら律する必要があります。

 

影響3.イノベーションが生まれなくなる

イノベーションは、新しい視点や異なる経験、多様な考え方が集まり、混ざり合って生まれることが多くあります。それぞれに違う背景や経験を持つ人が集まって自由に意見やアイデアを共有し合える環境は、これまでにはなかった創造的なアイデアが生まれやすい場となるでしょう。このように環境が整っていると、新たな切り口や活用法などの発見が期待できます。

アンコンシャスバイアスが組織内で作用すると、多様性のある意見や視点が活発に共有することができなくなり、イノベーションが生まれにくくなります。

アンコンシャスバイアスの影響で、同じような背景や思考を持つ人が主体となる組織文化が形成されていると、他の意見が排除され、新しいアイデアや視点が受け入れられにくくなり、結果的に組織全体の視野が狭まってしまう恐れがあります。

 

ネガティブな影響を防ぐための方法

アンコンシャスバイアスによるネガティブな影響を防ぐための方法にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは3つの方法をご紹介します。

方法1.気づく努力をする

アンコンシャスバイアスは、無意識が引き起こすため、自分では気づきにくいかもしれません。だからこそ、「今のは、私の持っているアンコンシャスバイアスが出たのかもしれない」と自分の発言や考えに一度立ち止まって考えてみる必要があるのではないでしょうか。自分の当たり前、常識が他人とは異なることに気づく努力をすることが大切です。

例えば、家族や友人、同僚との会話のなかで、急に相手が疑問の表情を浮かべたり、声の調子が小さくなったり低くなったりと変わったことに気づいたことはありませんか。そんなときは、自身のアンコンシャス・バイアスが言葉に出たことで相手を傷つけたかもしれない、と振り返ることが大切です。

 

方法2.決めつけない努力をする

アンコンシャスバイアスは、決めつけの言動となってあらわれることがあります。

相手に対する決めつけは、相手を認めない、存在意義の否定と捉えられる恐れがあります。思い込みや決めつけは、自分の可能性を狭めることにつながるかもしれません。

  • 男性なら男らしく振舞うべきだ
  • 普通は結婚するものだ

このような意見はよく耳にすることがありますが、本当に正しいのでしょうか。自分の発言の中で「べきだ」や「普通はこうだ」といった決めつけの言葉が出たら、本当にそれが正しい意見なのか、立ち止まって考えてみましょう。

 

方法3.対話する努力をする

アンコンシャスバイアスは誰にでも持ち得るものです。だからこそ、「もっと会話しよう」「互いの意見を確認しよう」など、対話の時間を持つことが大切です。対話を重ねることでモノの見方が変わったり、自分自身の思い込みや勘違いに気づくことができるかもしれません。

多様な価値観をもつ社員の意見やアイディアを聞き、対話を重ねることがポイントです。さまざまな考え方があることを学び、それらを受け入れられるよう努力するようにしましょう。

まとめ

アンコンシャスバイアスは、「無意識に生じる認識や偏見」と定義される心理学の用語です。過去の経験や価値観、知識などに影響を受けて、知らない間に思い込みや偏見をもってしまうことは、誰にでもあることです。迅速な判断には必要なもので、決して悪いものではありません。

しかし、アンコンシャスバイアスによる何気ない言動は、それが常識であるかのように決めつけや押し付けにつながる場合もあり、職場やチームにネガティブな影響を与えてしまう恐れもあるのです。

アンコンシャスバイアスの放置が企業に与える影響は少なくなく、生産性の低下や企業イメージの悪化をもたらす可能性があります。組織の状態を良好に保って、多様性の尊重が求められるこれからの社会に適応するためにも、アンコンシャスバイアスへの対処が必要です。

そのためには社員一人ひとりが自分でもできる方法もあります。企業が率先してアンコンシャスバイアス研修を取り入れるなど、トレーニングを実施できるようにしましょう。

著者
『shouin+ブログ』マーケティング担当
人材育成クラウドサービス「shouin+」のマーケティング担当です。人材育成のお役立ち情報やトレンドをはじめ、企業の人事・研修担当の方向けに社内教育や研修のノウハウを発信しています。

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