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リーダーシップの言い換えができる言葉とは?似た言葉との違いや例文についてわかりやすく解説!

ノウハウ ナレッジ
2022.07.19
『shouin+ブログ』マーケティング担当

「リーダーシップに求められる能力とは?」「リーダーシップを発揮する良い機会だ。」

このようなフレーズを耳にしたことがある、という人は多いはず。「リーダーシップ」は、ビジネスシーンや書籍、ニュースなどでもよく登場する言葉です。

しかし、改めて意味を聞かれるとよくわからないもの。後輩に質問されて戸惑ってしまった......といった経験がある方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、言葉の意味や言い換えることのできる類語、それら類語との違いなど、さまざまな角度から「リーダーシップ」について解説していきます。また、リーダーシップのスキルを高めるための研修「リーダーシップ研修」についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

リーダーシップとは?

まずは「リーダーシップ」の意味について見ていきましょう。辞書では以下のように記載されています。

指導者としての地位・任務。指導権。

指導者としての素質・能力。統率力。

(引用元:「デジタル大辞泉」小学館)

リーダーシップは幅広いシーンで登場する言葉です。特に、ビジネスに関する話題、文書で使われることが多く、「チームを統率し、成果へと導く能力・任務・役割」というような意味があります。

例えば「リーダーシップがある人」とは、「リーダーとしてチームを導く素質がある人」という意味です。また「リーダーシップ能力が高い」という言い回しは、「リーダーとしての役割を果たすための能力が高い」と捉えることができます。

リーダーシップが指す、指導者としての能力・役割・素質には、例として以下のようなことが挙げられます。

  • チームを統率して成果を出す
  • チームメンバーのモチベーションを高める
  • チームメンバーの成長を促す
  • チームで抱える問題を解決へと導く

これらの役割を果たすべき、能力を発揮すべきとされるのがリーダーであり、リーダーシップを求められる人です。企業を統率し、率いる役割を担う経営者が代表的ですが、プロジェクトごとに結成されるチームの責任者なども該当します。規模に関係なく、組織のリーダーを務める人であれば誰でも、リーダーシップが必要です。

では「管理職」が「リーダー」なのか、というとそうではありません。この2つは混同させてしまいがちですが、それぞれ役割が違います。『リーダーシップの「基本」が身につく本』という書籍の中で、著者の高城幸司氏は以下のように定義しています。

管理職は「タイムマネジメント」や「目標設定」、そして「業績評価」など、社員の行動に責任を負う役割を担っています。

(引用元:「高城幸司(2021)『リーダーシップの「基本」が身につく本』株式会社 学研プラス」)

一方、リーダーの定義については以下のように記されています。

一方でリーダーは現場の牽引車です。スポーツの「キャプテン」のような役割でしょう。部下に任せ、チェックする役割より、率先した行動をとる役割が求められます。

(引用元:高城幸司(2021)『リーダーシップの「基本」が身につく本』株式会社 学研プラス)

管理職はチームから一歩離れて管理し、責任を負う役割があるのに対し、リーダーはチームの一員となって組織を引っ張っていく役割を担います。つまり、リーダーシップは「リーダー」に必要な能力・素質であって、厳密には管理職に求められるものではないのです。

ただし最近では、管理職に就きながら、リーダーとしての役割を担うことも珍しくありません。特に、店舗型ビジネスの店長は、従業員の管理を行いつつ自分自身もプレイヤーとなり、店舗の目標達成・利益アップへと導く働きが求められます。

よって、リーダーと管理職は本来違うものですが、管理職社員にもリーダーシップが必要だと言えるでしょう。

■参考記事はこちら

リーダーシップとは?マネジメントとの違いから各リーダーシップ論までわかりやすく解説!

 

リーダーシップの言い換えができる類語

「リーダーシップ」の言い換えができる類語には、主に以下のような単語が挙げられます。

リーダーシップの言い換えができる類語

これらはどれもビジネスシーンでよく使われる言葉です。言葉の意味や例文などはのちに詳しく解説しますので、ここではざっくりと解説します。

 

1.統率力

チームや部署など、複数人が所属する組織をまとめ、そして率いる能力を指す「統率力」。人々をまとめて先導する素質、能力、役割を指す「リーダーシップ」と共通する意味を持つため、言い換え表現として使われています。

ビジネスシーンで頻出する言葉ですが、スポーツや政治に関する事柄でも使われることがあります。

統率力の類語は「リーダーシップ」のほか、「主導」「主導権」などがあります。

 

2.イニシアチブ

「イニシアチブ」は、英語の「inisiative」を日本語に訳した言葉。「イニシアティブ」と表記される場合もあります。「率先して物事を行うこと」や「主導権」などの意味があり、チームを牽引する役割を指す「リーダーシップ」と意味が似ている類語の一種です。

また、リーダーシップが指す「指導権」と、イニシアチブが指す「主導権」には似たようなニュアンスがあります。

指導権は、人を指導し導く権力のこと。主導権は、人々の中心となって導く権力を指します。これらは互いの類語に該当するため、「イニシアチブ」は「リーダーシップ」の言い換え表現として適すると言えます。

 

3.チームマネジメント

チームを管理することを指す「チームマネジメント」。英語の「team management」を日本語に訳した言葉で、リーダーシップと同様、ビジネスシーンで頻繁に使われています。「マネジメント」と略して言う場合もあります。

先導することを指す「リーダーシップ」とは少し意味が異なりますが、ニュアンスが似ていることから類語として扱われることが多いです。違いについては、のちほど詳しく解説します。

 

 

統率力とは

では「統率力」の意味や、リーダーシップとの違いについて解説していきます。例文も併せてご覧ください。

統率力とは

 

言葉の意味

「統率力」は「統率」と「力」の2つの単語からなる言葉。統率は、辞書では以下のように記載されています。

(スル)多くの人々をまとめてひきいること。

(引用元:「デジタル大辞泉」小学館)

この単語に「力」を組み合わせた「統率力」は、人々をまとめて率いる力・能力を指します。ビジネスでは、自分が担当するチームのメンバーや部署の従業員、店舗のスタッフをまとめて率いる能力、という意味で使われる言葉です。

さまざまな経歴、価値観を持つ人々が所属する組織は、方向性が定まりにくいもの。チーム内で摩擦が起きたり、努力して出した成果が分散したりと、チームとしての力を発揮することができないのです。

そこで必要となるのが、チームメンバーが互いに協力し合い、1つの目標に向かって行動するよう仕向けるスキル、つまり「統率力」です。統率力の高いリーダーがチームを率いることで、チームワーク力が高まり、生産性向上や利益向上が期待できます。

 

リーダーシップとの違い

「統率力」は”チームを統率する能力”という意味を持つ「リーダーシップ」と、ほぼ同じ意味の言葉です。

ただし統率力には、「チームで成果を出す能力」「チームが抱える問題を解決へと導く力」「メンバーの成長を促す能力」などのニュアンスが含まれていません。統率力を高めることで、そのような結果につながる可能性はあるものの、言葉自体はこれらの意味を持たないのです。あくまで「チームをまとめる能力」を指します。

またリーダーシップは、指導者としての役割や素質を幅広く指すもの。対する統率力は、その役割・素質に含まれる能力のひとつです。リーダーシップの発揮には、統率力以外にもさまざまな能力が求められるため、2つの単語は似ていますが「完全にイコールである」とは言い切れないでしょう。

 

例文

統率力は、例として以下のような使い方ができます。

  • 統率力に優れた店長のおかげで、自店のチームワークは常に良い状態を保てている。
  • 人材の多様性が進んでいる今、各リーダーの統率力向上が必須だ。
  • 今後の事業展開に向けて、我が社は新たに統率力のある人材を採用しなくてはならない。

このように「統率力」は、主に「統率する能力」を指して使われています。そのほか「統率力がある」「統率力を備えている」「統率力に定評がある」といった言い回しができます。

 

 

イニシアチブとは

「イニシアチブ」も「リーダーシップ」に言い換えることができる言葉。どのような意味があるのか、どのような使い方ができるのか見ていきましょう。

イニシアチブとは

 

言葉の意味

「イニシアチブ」の意味を辞書で調べてみると、以下のように記載されています。

1.物事を率先してすること。首唱。先導。

2.主導権。

3.国民が自発的に立法に関する提案を行うことのできる制度。直接民主制の一要素。国民発案。

(引用元:「デジタル大辞泉」小学館)

イニシアチブという言葉には、「率先して行動する」「先導する」「主導権」などの意味があり、リーダーシップと重なる部分があります。ビジネスシーンでは、「率先する」「先導する」ことを指して言うことが比較的多いです。

またイニシアチブは、政治関連の事柄でも使われる言葉。その場合は「国民や住民が発案権を持つこと」を指します。

 

リーダーシップとの違い

「イニシアチブ」は政治的な意味を持つのに対し、リーダーシップにはそのような特徴はありません。政治に関するニュースや書籍などで「リーダーシップ」という言葉が登場することはあるものの、単語には政治的な意味合いが含まれないため、2つは完全な同義語とは言えないでしょう。

また、イニシアチブには「統率する能力」や「チームで成果を出す力」「チームメンバーを育成する」などのニュアンスが含まれていません。

リーダーシップを発揮するには、自ら率先して動き導くこと、つまり「イニシアチブ」が必要です。しかし、リーダーは率先力だけでなく、統率力や育成力なども求められます。率先して動くだけでは、リーダーとしての役割を果たすことができないのです。

よってイニシアチブだけでは、リーダーシップの要素の全てを言い表すことはできないでしょう。

さらに、リーダーシップは役割・素質・能力など幅広く指すのに対し、イニシアチブは「率先して動くこと」「主導権」といった、行動や権利に重きを置いた言葉です。部分的に言い換えることができますが、前後の文章によってはニュアンスが異なるため注意しましょう。

 

例文

イニシアチブは、例として以下のような使い方ができます。

  • 上層部だけでなく、若手社員がイニシアチブを発揮する企業を目指したい。
  • 業界でイニシアチブを握るため、まずはマーケット調査を強化しよう。
  • イニシアチブをとるには、日頃から積極的にアイディアを出したり、意見を述べたりすることが大切だ。

「率先して行動し、組織を導く」という意味で使う際は、主に「イニシアチブを発揮する」という言い回しで表現されます。一方「主導権」を指す場合は、「イニシアチブを握る」「イニシアチブをとる」と言い表すことが多いです。

 

 

チームマネジメントとは

「チームマネジメント」も、リーダーシップの類語のひとつ。どのような意味を持つ言葉なのでしょうか。「リーダーシップ」との違いや例文と共に解説していきます。

チームマネジメントとは

 

言葉の意味

チームマネジメントは、「チーム」と「マネジメント」の2つの単語を合わせた言葉。マネジメントを辞書で引いてみると、以下のように記載されています。

経営などの管理をすること。

経営者。管理者。

(引用元:「デジタル大辞泉」小学館)

チームマネジメントはチームをマネジメントすること、つまり「チームを管理すること」を指します。

ビジネスにおいては、チームが正しく機能しているか、目標達成のための行動がとれているかなどを監視し、管理することを言います。チームの生産性アップ・利益アップに必要な、リーダーおよび管理職社員に求められる行動です。

「経営者」「管理者」という意味もありますが、ビジネスでは主に「管理すること」を指します。

 

リーダーシップとの違い

「リーダーシップ」は、チームを統率し導くこと。対する「チームマネジメント」はチームを管理することを指します。リーダーシップよりも「先導する」「牽引する」というニュアンスが弱いため、完全な同義語とは言えないでしょう。

また「リーダーシップ」には、役割や能力、素質など幅広い意味が含まれますが、「チームマネジメント」は行動のみを指して言う場合がほとんど。「チームマネジメント能力」というように、能力や素質を指すときは別の単語とつなげて言うことが多いです。

ただし、リーダーシップの発揮にはチームマネジメントが欠かせません。チームを統率するにしても先導するにしても、チームの管理が厳かであれば、実現できないからです。

よって「チームマネジメント」は、リーダーシップについて語る際の言い換え表現として挙げることができるでしょう。

 

例文

それでは、チームマネジメントの例文をいくつかご紹介します。

  • 部長に任命されたのはうれしいが、チームマネジメントをうまく行うことができるか不安だ。
  • チームマネジメントに必要な能力として、まずコミュニケーションスキルが第一に挙げられる。
  • チームマネジメント能力を高めるため、今月末、社内研修に参加する予定だ。

「管理すること」を指す場合は、「チームマネジメントを行う」「チームマネジメントに必要な」というように表現されます。「管理する能力」を言い表す場合は、うしろに「能力」をつけて言うことが多いです。

 

リーダーシップを身につける研修とは?

企業が業績を向上させるため、成長し続けるためには、リーダーシップのある人材が必要不可欠。そのような人材がいない場合は、育成を行う必要があります。

そこで実施されるのが「リーダーシップ研修」です。リーダーとしての役割や、チームの統率・牽引に必要なスキルなどを指導することができます。

テーマ別研修の実施率

(引用元:「人材育成(テーマ別研修)に関する調査 結果報告」HR総研)

 

HR総研が行った調査によれば、2021年におけるリーダーシップ研修の実施率は、35%だったとのこと。2020年と比べるとやや低下しているものの、その他の研修よりも非常に多く実施されていることがわかります。

とはいえ、どのように実施すれば良いのかわからないという方も多いはず。そこで、ここからはリーダーシップ研修の手法や対象者、期間、スケジュールについて解説していきます。

 

研修手法

近年、社内で行う研修の手法は多岐にわたります。複数の受講者が同じ場所、同じ時間に集まって行う「集合形式」、教育担当者と従業員が一対一で行う「OJT研修」、インターネットやデジタルデバイスを使った「オンライン研修」「eラーニング」など、実にさまざまです。

なかでも注目を浴びているのは「オンライン研修」。リモートワークで働く従業員や、遠方で働く従業員にも教育することのできる手法です。

実施しているテーマ別研修のオンライン化率

(引用元:「人材育成(テーマ別研修)に関する調査 結果報告」HR総研)

 

同調査によると、2021年のリーダーシップ研修のオンライン化率は59%。2020年と比較すると大幅に増えており、リーダーシップ研修のオンライン化は主流になりつつあるようです。

しかし、オンライン化が必ずしも最適な手法であるとは限りません。どのように行うのかは、研修の内容や目的によって変わります。

リーダーシップ研修の手法

 

例えば、コミュニケーション能力の向上を目的とする場合は、ロールプレイングの実施が推奨されるため、対面式で行う「集合研修」が適しているでしょう。メンバーへのフィードバック方法・育成方法を内容とする場合も同じです。

一方、問題解決能力を習得するためのリーダーシップ研修や、ビジョンデザインを教える研修は、知識を身につけるのに適した「オンライン研修」「eラーニング研修」がおすすめです。

なかでも動画視聴で学ぶeラーニングは、知識がしっかりと身につくまで何度も動画を見返し、復習することができます。クイズやテストを使った理解度チェックも可能なので、重要事項の理解を深めたい研修に適しています。

また、リーダーシップを実際に発揮できているか確認したいときは、業務を行いながら指導する「OJT研修」が必要です。集合研修やオンライン研修と組み合わせて、フォローアップとしてOJTを取り入れるのも良いでしょう。

リーダーシップ研修の手法に正解はありません。複数の手法を組み合わせるやり方もあります。受講者と教育担当者、企業にとって効率が良く、かつ効果的に能力を高められる手法を選ぶことが大切です。

 

対象者

リーダーシップ研修の対象者は、主に「次世代を担う若手社員」「中堅社員」「管理職社員」です。詳しく見ていきましょう。

リーダーシップ研修の対象者

 

次世代を担う若手社員

入社してまだ長くない若手社員。リーダーシップ研修を受けるにはまだ早いように思えますが、彼らも将来リーダーを任されるチャンスのある社員です。任命された際、リーダーシップの発揮が求められるため、事前のインプットとして早いうちに研修を受けてもらうと良いでしょう。

転職に対する抵抗感が弱くなってきている今、部長・課長・店長などの管理職社員が、突然退職することも珍しくありません。そのような突然の人事異動があっても、次世代の社員が知識やスキルを身につけておけば、スムーズに引き継ぐことができるでしょう。後任する本人の不安も軽減されるはずです。

また、リーダーシップ研修を若手社員に実施し、その効果を測定することで、リーダー候補を発見するきっかけになることも。自社が求めているリーダー像に沿うかどうか、早い段階で見極めることができます。

 

中堅社員

入社して数年経ち、まだ役職がついていない社員を指す、中堅社員。中堅社員は、若手社員よりもさらに管理職に就く可能性が高いです。そのため、リーダーシップ研修を通して、知識・スキルを事前に身につけておく必要があります。

また、プロジェクトごとにチームを編成するチーム型組織においては、中堅社員がチームのリーダーを担うことも。その際、統率力と指導力が必要となるため、リーダーシップ研修にて身につけておかなくてはなりません。知識やスキルがないままリーダーを始めるよりも、失敗するリスクを減らすことができるでしょう。

リーダーを任されるチームの規模が小さくとも、責任は決して軽くありません。何も知らない状態で急に任命された場合、誰しも戸惑ってしまうものです。「自信を失いモチベーションが下がる」「本来の力を発揮できない」といった事態になり兼ねないので、事前のインプットが重要です。

 

管理職社員

管理職社員は、業務や従業員を管理する役割を担う人。いわゆるチームマネジメントを行う役職であり、本来「リーダー」とは区別されます。

しかし、管理職社員にもリーダーシップの発揮が求められる場合もあります。例えば、店舗型ビジネスにおける店長には、店舗の管理を行いつつ、店舗の目標・ノルマ達成へと導く役割があります。管理者とリーダー、両方の顔を持つ役職なのです。

そのためリーダーシップ研修は、管理職社員を対象に行われることもあります。知識やスキルを身につけることで、受講者が担当するチーム・組織のさらなる利益向上、生産性向上が期待できるでしょう。

また、管理職社員は経営者候補でもあります。経営者はまさに、企業全体を引っ張っていくリーダーなので、高いリーダーシップスキルが必要です。既に先導者としての経験がある人も、経営者としてのリーダーシップが不十分な可能性があるため、研修を通してさらに能力を高めるべきでしょう。

 

研修期間とスケジュール

一般的に、リーダーシップ研修は半日~2日ほどの期間で行うと言われています。ただし、明確な日数の決まりはありません。短期間の研修にも長期間の研修にも、それぞれメリットデメリットがあるので、研修の目的や内容に合わせて決めましょう。

短期間のリーダーシップ研修は、スケジュールが組みやすく、業務への影響も小さいです。かかる費用が比較的安いのもメリットと言えます。

一方長期間の研修は、「受講者と講師の時間を合わせにくい」「業務が滞る」といったデメリットがあるものの、フォローアップまで時間をかけて行うことができます。

例えば「どのようなリーダーが理想的か」「どのような行動」などのような、リーダーとしての大まかな役割や姿勢は、短期間の研修でも学ぶことができます。業務が滞ったり、費用が掛かったりするリスクを考えると、期間を短くするのも戦略のうちです。

一方、直近でリーダーを任される予定の社員、リーダーに任命されたばかりの社員は、より実用的な知識やスキルの習得が必要なので、長期間研修が向いています。時間をかけることで、ロールプレイングやディスカッションの実施も可能になりますし、フォローアップも強化できるでしょう。

内容と目的に適した期間を例として挙げましたが、これらが正解とは限りません。自社のシチュエーションに合わせて、適切な期間を設定しましょう。

 

スケジュール

リーダーシップ研修をスムーズかつ効果的に行うには、事前準備が大切です。そして漏れなく、無駄なく準備するには、きちんと計画を立てる必要があります。

リーダーシップ研修を社内で実施する場合は、席の準備や会議室の確保が必要です。社外のレンタルスペースを利用する場合は、予約などの段取りがあります。また講師を招く場合も、予約や打合せなどの準備が必要になるでしょう。

これらの開始日と期限を明確に決めます。計画が曖昧だと、多くの関係者に迷惑がかかるため、具体的な日にちまで決めておくことが重要です。

また、研修を実施する期間やフォローアップの期間は、受講者と講師、そして受講者の管理者の予定を見つつ決めます。予定を合わせずに実施してしまうと、研修不参加者が出る、業務に支障が出るといったトラブルが発生する恐れがあるためです。できるだけ都合の良いタイミングを見計らい、そして全員が把握できるよう、スケジュールを共有しましょう。

リーダーシップ研修については、下記記事で詳しく解説しています。研修を行う目的や、教えるべき内容なども知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。

■参考記事

リーダーシップを身につける研修とは?おすすめの研修内容や具体的な設計方法までわかりやすく解説!

 

まとめ

「リーダーシップ」は、ビジネスシーンで多くの人々が自然と口にしている言葉。しかし、「どのような意味を持つのかよくわからない」という人もまだまだ少なくありません。言葉の意味を知らず、なんとなく聞き流している従業員が、自分の部下や後輩の中にもいるかもしれないのです。

そのような従業員に「リーダーシップとは何か」を説明できるよう、事前に知識を身につけておくことが大切です。また、言葉の意味を知らない人ともコミュニケーションが取れるよう、言い換え表現も覚えておくと良いでしょう。

きちんと理解しておくと、さまざまな場面で役立つ言葉なので、ぜひこの機会に理解を深めてみてはいかがでしょうか。

著者
『shouin+ブログ』マーケティング担当
人材育成クラウドサービス「shouin+」のマーケティング担当です。人材育成のお役立ち情報やトレンドをはじめ、企業の人事・研修担当の方向けに社内教育や研修のノウハウを発信しています。

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