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「ムリ・ムダ・ムラ」とは?原因と影響、改善の基本ステップと成功事例をわかりやすく解説

企業経営 用語解説
2025.10.24
『shouin+ブログ』マーケティング担当

「業務効率を高めたいが、どこから手を付ければ良いのか悩んでいる」

「毎日の忙しさに追われて余裕が持てない」

「同じミスの繰り返しや、無駄な作業の多さが気になる」

こうした現場の課題は、業種を問わず多くの職場で共通して見受けられます。その根底にあるのが「ムリ・ムダ・ムラ」、いわゆる3Mと呼ばれる非効率の原因です。近年では日本の製造業だけでなく、サービス業や介護現場など多様な業界でも、改善のキーワードとして注目を集めています。

本記事では、ムリ・ムダ・ムラの基礎知識から発生要因、改善手法、そしてDXを活用した最新の現場改善事例までを体系的にご紹介します。ぜひご自身の職場改善のヒントとしてご活用ください。

 

ムリ・ムダ・ムラ(3M)とは?

「ムリ・ムダ・ムラ」という言葉は、業種や職種を問わず業務改善の現場で頻繁に取り上げられています。これらはトヨタ生産方式(TPS)の思想を基盤とし、品質向上・生産性向上・従業員の働きやすい環境づくりを推進するうえで重要な指針です。まず、それぞれの意味や背景、そして代表的な活用手法について整理していきます。

それぞれの定義と違い

3M(ムリ・ムダ・ムラ)は、単なるコスト削減のための用語ではなく、現場を「安全・安定・効率的」に運営するための根本的な考え方です。「ムリ」は人や設備への過度な負担、「ムダ」は付加価値を生まない作業や時間、「ムラ」は工程や人によるばらつきを指し、それぞれ業務の質と効率に大きな影響を与えます。

例えば、

【ムリ】納期が厳しく残業が続く状態や、一人で処理するには負担が大きい工程がある場合

【ムダ】煩雑な二重チェックや、不要な書類の作成・移動

【ムラ】担当者によって品質が異なる、作業量が曜日や時間帯によって偏る

などが挙げられます。

また、3Mは相互に関連し合うため、一つだけを取り除いても抜本的な改善にはつながりません。まずは、それぞれの違いをしっかりと理解し、自社の業務のどこに3Mが潜んでいるかを見極めることが、改善への第一歩となります。

 

5Sやトヨタ生産方式との関係

3M(ムリ・ムダ・ムラ)を解消するためには、まず基本的な改善手法について理解しておくことが重要です。特に代表的なものが「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)」と「TPS(トヨタ生産方式)」です。

5Sは、職場環境を整えるために「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」を徹底する活動であり、ムリ・ムダ・ムラを見つけやすくするための土台となります。一方、TPSは「ジャストインタイム」と「自働化」を柱とし、必要なモノを必要なときに、必要な分だけ生産することで、具体的にムリ・ムダ・ムラを排除する実践的な手法です。

つまり、5Sによって現場に潜む3Mに「気づく」環境を整え、TPSを活用して「解決する」仕組みを築く。この両者を組み合わせることで、持続的な改善のサイクルが現場に根づいていくのです。

◾️参考:

トヨタ生産方式 | 経営理念 | 企業情報 | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

 

ムリ・ムダ・ムラが生まれる主な原因

ムリ・ムダ・ムラは自然発生的に現れるものではなく、業務体制や職場環境の中に潜む仕組み的な問題から生まれます。人員配置や標準化の課題、情報共有の遅れなど、複数の要因が絡み合って効率を下げてしまうのです。ここでは代表的な3つの原因を整理していきましょう。ムリ・ムダ・ムラが生まれる主な原因

人員配置の偏り

現場では、特定の作業が限られたスタッフに集中し、他のスタッフが十分に活用されない「人員配置の偏り」が生じやすくなります。たとえば、繁忙期には人手が足りず一部の従業員に過度な負担(ムリ)がかかりやすく、逆に閑散期には過剰なシフトが組まれ、非効率(ムダ)が発生します。こうした配置の偏りがあると、業務や作業品質にばらつき(ムラ)が生まれやすくなるのは自然なことです。

このように、人員配置の偏りは「ムリ」「ムダ」「ムラ」のすべてを引き起こし、現場全体の生産性低下を招く要因となります。

 

標準化不足

マニュアルの整備など業務の標準化が不十分な場合、担当者ごとに業務の「進め方」や「効率」が大きく異なり、個々の経験や勘に依存した属人運用に陥りやすくなります。標準的なマニュアルが存在しないことで、同一作業にかかる時間や成果にばらつき(ムラ)が生じ、工程の詰め込み(ムリ)や、手順の重複・不要な作業(ムダ)が積み重なるリスクも高まります。

その結果、作業ミスの増加や引き継ぎ遅延、トラブル対応時の混乱といった問題が発生しやすくなり、組織全体の信頼性や継続性に悪影響を及ぼす恐れがあります。このように、標準化の不足はムラを生み出し、さらにはムリやムダといった非効率の拡大要因となるのです。

 

情報共有の遅れ

情報共有が遅れると、現場では「指示待ち」状態や「重複依頼」、同じ確認事項を何度も繰り返すといった余計な作業(ムダ)が発生しやすくなります。

加えて、誰が何を行うべきか分からず、不要な負担(ムリ)が特定のスタッフにのしかかるケースも多いでしょう。

調整作業が遅れると業務のばらつき(ムラ)も一層広がるリスクがあります。

のように、情報共有の遅延は「ムリ・ムダ・ムラ」の負の連鎖を生み出す温床となり、現場全体の効率や品質に大きく影響を及ぼします。

 

ムリ・ムダ・ムラを放置することによる影響

ムリ・ムダ・ムラをそのままにしておくと、目先の小さな問題が積み重なり、企業全体に深刻な影響を及ぼします。ここではとくに多くの現場で問題視される4つの影響を取り上げ、3Mの放置がもたらすリスクを具体的に解説します。ムリ・ムダ・ムラを放置することによる影響

生産性低下

業務にムリ・ムダ・ムラが残ったままでいると、作業効率が低下し、結果として組織全体の生産性が落ちてしまいます。

たとえば担当者ごとに業務の進め方が異なる場合、作業の進捗にズレが生じ、不要な待機ややり直しが発生しやすくなり、これがムダにつながります。

加えて、無理な負荷がかかった従業員は集中力を保てず、作業スピードや精度の低下(ムリ)を招く恐れがあります。

こうした小さな損失が積み重なることで、最終的には納期の遅延や処理能力の低下など、目に見えるかたちで業績への悪影響として現れるのです。

 

コストの増加

3M(ムリ・ムダ・ムラ)を放置した場合、さまざまなコストが膨らむ結果となります。たとえば、不良品の修正や再作業による時間や材料費の増加、さらには残業や休日出勤の増加による人件費の上昇が挙げられます。

加えて、製造業の場合は設備の故障や廃棄物の発生が直接的なコスト負担となり、サービス業や介護の現場では人件費や管理コストが大きな負担として現れます。

このように、3Mの問題を見過ごしたままにすると、多角的にコストが増大してしまうのです。

 

従業員の疲弊

3Mの課題を放置した場合、従業員の疲労やストレスが蓄積し、心身の健康リスクが高まります。例えば、業務負荷の偏りによって長時間労働が慢性化したり、非効率な作業によって休憩時間が確保できなかったりすると、集中力の低下やヒューマンエラーの増加、事故の発生率が高まります。その結果、休職や離職が増え、人材の採用や教育にかかるコストも膨らみ、現場全体の余裕を奪う悪循環へとつながります。

このように、3Mを長期間放置すると従業員のコンディションが徐々に損なわれ、職場全体の生産性や改善への取り組みにも深刻な悪影響が及ぶことが懸念されます。

 

顧客満足度の低下

3Mの問題を放置すると、製品やサービスの品質が安定せず、顧客からの信頼や満足度を損なう大きな要因となります。

たとえば、作業手順にばらつきがあると対応時間に差が生じたり、無駄な工程が重なって納期遅延につながったり、情報共有の不備で再対応が必要になることもあります。こうした事象が積み重なればクレームや苦情が増加し、結果としてブランドの信頼性低下へと直結します。

さらに、3Mへの対応を怠ることで顧客満足度が下がると、一時的な売上減少に留まらず、長期的には企業の競争力の低下にもつながりかねません。

なお、顧客満足度を数値化する方法については、下記の記事で指標や調査手法、満足度を向上させる具体的な取り組みまで解説していますので、ぜひご覧ください。

■参考記事はこちら

顧客満足度(CS)を数値化する指標とは?調査で使われる主な指標や、向上させる取り組みを解説

 

ムリ・ムダ・ムラをなくす改善の基本視点

ムリ・ムダ・ムラの改善は、一度の取り組みで終わるものではありません。ここではとくに効果的な3つの視点を取り上げ、現場でできる実践方法を紹介します。

ムリ・ムダ・ムラをなくす改善の基本視点

標準化でムラを防ぐ

担当者ごとに業務の進め方が異なると、品質や作業速度に差が生じ、「ムラ」が発生します。これを防ぐには、マニュアルやチェックリストを整備し、誰が担当しても安定した成果を出せる仕組みづくりが重要です。

業務の標準化は、新人教育の効率化や引き継ぎ時の負担軽減にも大きく貢献します。さらに標準化が進むことで、業務のなかに潜む改善点を発見しやすくなり、継続的な効率化を実現するための基盤づくりにもつながるでしょう。

具体的な業務標準化の進め方については、下記の記事で5つのステップに分けて解説しています。標準化に取り組みたい方や、すでに実践中で期待する効果が得られていない方も、ぜひご参考ください。

■参考記事はこちら

業務標準化の進め方を5つのステップで解説!成功事例も紹介

 

問題点を可視化して改善する

ムリ・ムダ・ムラを解消するためには、まず現状を「見える化」して把握することが重要です。作業時間や工程を数値として記録・分析することで、無駄やばらつきの発生箇所を客観的に捉えることができます。

具体的には、タイムスタディを活用して作業時間の内訳を可視化すれば、待機や重複作業といった非効率な部分が明確になります。近年はIoTやBIツールによる業務のリアルタイムモニタリングも普及し、データに基づいた継続的な現場改善が行える環境が整いつつあります。こうした「見える化」による現状分析は、属人的な判断に頼らず、根拠ある改善策の立案と効果的な対策の実施につながります。

 

改善を繰り返し定着させる

ムリ・ムダ・ムラの解消には、一度で完璧を目指すのではなく、日々の小さな改善を積み重ねて現場に定着させていく姿勢が重要です。そのためには、PDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)を継続的に回し続け、改善の文化を組織全体に根づかせることが大きなポイントとなります。

たとえば、定期的な振り返りの場を設けることで、従業員の意見を反映した改善が実践しやすくなります。こうした仕組みを通じて、「改善が当たり前」という意識が社内に浸透し、結果的にムリ・ムダ・ムラを長期的かつ持続的に減らしていく力となるでしょう。

 

DX時代に求められるムリ・ムダ・ムラ改善の新しい視点

時代の変化とともに、ムリ・ムダ・ムラへのアプローチ方法もアップデートが必要です。DXが進む今、デジタル技術と人材、そして現場の文化を一貫して見直すことは不可欠でしょう。そこでここからは、人材育成、データ活用、心理的安全性の3つの観点から、新しいアプローチ方法を紹介します。

人材育成の観点から見たムリ・ムダ・ムラ

デジタル技術を導入しても、使いこなせる人材がいなければ改善は進みません。今の時代では、現場の従業員がITスキルやデータ分析の基礎を理解し、自ら課題を発見して提案できる力を持つことが求められているのです。

そして、これらの人材を育てるには、企業研修やリスキリングを通じた人材育成が必須です。また、DX人材を育て、定着させることは、ムリ・ムダ・ムラを削減する最も効果的な投資の一つといえるでしょう。

なお、DX人材の育成方法について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。DX人材の定義や必要性をはじめ、DX人材に求められるスキルや育成方法まで、くわしく解説しております。

■参考記事はこちら

DX人材育成の成功法とは?具体的な手順・課題・事例を徹底解説

 

データ活用・DX時代の改善アプローチ

これまでの業務改善では、現場の経験や勘に依存する場面が多く、再現性や客観的な判断が難しいという課題がありました。しかし、DXが進展する現代では、IoTやAI技術を活用することで、現場から得たデータをもとに課題を分析し、具体的な改善策を導き出すことが可能です。

例えば製造業においては、センサーで設備の稼働状況をリアルタイムに把握し、稼働の偏りを発見して作業を平準化することができます。サービス業でも、顧客データの分析によって業務の過不足を的確に把握し、無駄なコストを削減することにつながります。

このように、データを活用した業務改善は、DX時代において欠かせない視点となっています。

 

心理的安全性と現場改善の関係

心理的安全性とは、罰や否定を恐れずに、誰もが率直に意見や提案を伝えられる職場環境を指します。DXを推進する際には新しいツールや業務プロセスが導入されやすく、現場で抵抗感が生じがちです。しかし、心理的安全性が十分でない職場では、本音が言い出せず、潜在的な課題が表面化しにくいという問題が生じます。

たとえば、新たなツールに対して「使いづらい」と感じても遠慮して声を上げなければ、やがて現場ではそのツールが形だけの存在となり、裏側で従来の方法に戻ってしまう可能性があります。こうした隠れた課題の積み重ねは、DXの定着を阻害し、結果として3Mの課題を解消できないまま放置する原因にもなりかねません。

そのため、従業員が安心して意見を発信できる環境を整備することが、DXを現場に根づかせ、ムリ・ムダ・ムラ(3M)を継続的に削減していくための大前提となります。

なお、心理的安全性についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。心理的安全性が低い職場の特徴やその原因、パワハラとの関係性、そして具体的な改善策までを分かりやすく解説しています。

■参考記事はこちら

心理的安全性が低い職場・組織とは?特徴・原因・パワハラとの関係・改善策などについてわかりやすく解説!

 

ムリ・ムダ・ムラ改善の実践ステップ

ムリ・ムダ・ムラの改善を「やってみよう」と思っても、どこから着手すべきか迷う方も多いのではないでしょうか。そこでここからは、実践方法を3つのステップに分けて解説します。ムリ・ムダ・ムラ改善の実践ステップ

ステップ1.現状把握

まずは、現場に潜むムリ・ムダ・ムラを把握することから始めましょう。業務フローを図にしたり、作業時間を計測したりすることで、普段は気づきにくい問題点が浮かび上がります。

たとえば「担当者によって処理時間が異なる」「同じ情報を複数回入力している」といった具体的な課題を洗い出していきましょう。曖昧な感覚で改善を進めるのではなく、客観的なデータや観察に基づいて現状を明確化することが、改善の精度を高めるポイントです。

なお、フローチャートの種類や書き方について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。無料のフローチャートテンプレートもご用意しておりますので、ご活用いただければ幸いです。

■参考記事はこちら

フローチャート作成の参考例!5種類の書き方をわかりやすくご紹介!

 

ステップ2.標準化と仕組み化

課題が見えたら、次にそれらの課題を解決するルールや仕組みを整えていきましょう。

たとえば、「作業手順をマニュアル化して、誰が担当しても同じ成果が出るようにする」「入力フォームを一本化して二重入力をなくす」といった取り組みが考えられます。

一つひとつは小さなことでも、改善を積み重ねていくことで業務の属人化を防ぎ、標準化は確実に進んでいきます。標準化を進めることで、現場の安定性も高まり、改善活動を持続的に行える基盤が整うでしょう。

 

ステップ3.成果を共有と展開

改善活動を継続させるには、まずは小さな成功体験を積み上げることが大切です。

たとえば、ペーパーレス化に成功したらその事例を他部門に共有したり、一方で1つの部署で残業時間を削減できたらその事例を全社に展開したりするとよいでしょう。小規模な改善でも効果が実感できれば、従業員のモチベーションが高まり、改善文化が根づきやすくなります。

成功事例は積極的に共有し、取り組みを広げていくことで、ムリ・ムダ・ムラの削減は組織全体へと波及していくでしょう。

 

ムリ・ムダ・ムラの改善成功事例

それでは最後に、実際にムリ・ムダ・ムラの改善に成功した企業事例をご紹介いたします。ぜひ、自社への応用をイメージしながらご覧ください。

株式会社石井スポーツ|オンライン研修でコスト削減とオペレーション平準化を実現

アウトドア用品を扱う株式会社石井スポーツは、ヨドバシグループ入りによる社員数増加を背景に、集合研修のコスト削減と商品知識の平準化を目的として、人材育成クラウドサービス「shouin+」を導入しました。

shouin+では勉強会や研修動画を全店舗で共有でき、従業員は業務の合間や自宅からも学習可能になりました。さらに検定機能で習熟度を可視化し、知識定着を促進。メーカー提供の動画も活用し、効率的にコンテンツを拡充しました。2025年6月時点で動画は1,025本、視聴回数は約40,000回に達しています。

この取り組みにより、集合研修の移動や準備にかかっていた「ムダ」を削減し、店舗ごとの知識格差という「ムラ」も是正。従業員一人ひとりの負担という「ムリ」を減らしながら、接客スキルの標準化と学習文化の醸成を実現し、顧客対応力の向上につなげています。

■shouin+活用事例

オンライン研修でコスト削減!オペレーション平準化もコミュニケーション活性化も、shouin+で解決

 

株式会社松竹マルチプレックスシアターズ|マニュアル電子化でコストと研修時間を削減

映画館「MOVIX」などを運営する松竹マルチプレックスシアターズは、従来の紙マニュアルと集合研修による負担を解消するために「shouin+」を導入しました。目的は印刷コスト削減と研修効率化、教育内容の標準化でした。

導入前は30ページ以上の研修ノートを印刷・配布しており、劇場ごとに教育内容にばらつきがありました。shouin+を活用することでマニュアルを電子化し、動画やPDF、クイズを組み合わせた学習を可能にしました。新人スタッフは自分のペースで学べるようになり、研修担当者の負担も軽減されています。

結果として、オリエンテーション研修は従来4時間かかっていたものが大幅に短縮。対面研修と比べても理解度に差はなく、むしろ自主的に学ぶ姿勢が強まったといいます。

印刷や準備にかかる「ムダ」をなくし、研修担当者に集中していた「ムリ」を軽減、さらに劇場間の教育格差という「ムラ」を解消することで、効率的で均一な教育体制を実現し、大きな成果につながっています。

■shouin+活用事例

マニュアル電子化で印刷コストと研修時間を大幅削減し、現場の業務効率化を実現!

 

株式会社サング|動画マニュアルの一元管理でOJT効率化とコスト削減

焼肉店「うしごろ」など8ブランド21店舗を展開する株式会社サングは、OJTの効率化と育成コスト削減を目的に「shouin+」を導入しました。従来はGoogleドライブに格納した動画を使っていましたが、検索性が低くトレーナーの負担が大きいことが課題でした。

導入後、shouin+により動画を一元管理できるようになり、視聴履歴の確認も可能に。新人スタッフが動画を見たかどうかが明確になり、育成スケジュールが立てやすくなりました。また、焼き方の理解度が向上したことで、実技テストの合格までに必要な回数が大幅に減少し、食材ロス削減にもつながっています。

この取り組みによって、トレーナーへの過剰な負担という「ムリ」を軽減し、検索に時間を取られていた「ムダ」を削減、さらに教育内容のばらつきという「ムラ」も解消。結果として、育成スピードを高めながらOJT担当者の負担軽減とコスト削減を同時に実現しました。

■shouin+活用事例

動画マニュアルの一元管理でOJTの効率化とコストカットを実現

 

まとめ

ムリ・ムダ・ムラの削減は、生産性の向上やコスト削減だけでなく、従業員の働きやすさや顧客満足度にも直結する重要なテーマです。「残業が多い」「同じ作業を何度も繰り返している」「人によって成果に差がある」といった課題は、放置すればするほど組織全体の力を削ってしまいます。

また、改善というと大規模な投資や抜本的な改革を思い浮かべる方もいますが、必ずしもそうではありません。標準化や業務の見える化、小さな成功事例の共有といった取り組みを積み重ねるだけでも、現場の雰囲気や効率は少しずつ変わっていきます。

まずは、自社の現場にあるムリ・ムダ・ムラを一つずつ洗い出し、取り組めることから始めてみませんか?

 

著者
『shouin+ブログ』マーケティング担当
人材育成クラウドサービス「shouin+」のマーケティング担当です。人材育成のお役立ち情報やトレンドをはじめ、企業の人事・研修担当の方向けに社内教育や研修のノウハウを発信しています。

shouin+は、本社や現場のOJT・研修に関するお悩みを丸ごと解決する人材育成クラウドサービスです。

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